伝言ゲームとクリティカル・ファキュリティー(判断のフィルター)

潜在意識 → 新しい事を始めてみよう!

顕在意識 → 今までの経験や常識から見て、無理!

 

というように、私達は意識の中で顕在意識と潜在意識が交流をしているということです。
今までの経験というのは「先入観」からであり、やはり無理というのは「常識」から産み出されていることが多いです。

 

では、私達の中の「同じ意識」なのに、どうしてこれほど違うのでしょうか?
この違いを産む役割を果たしているのが、

 

クリティカル・ファキュリティー(判断のフィルター)

 

です。
このフィルターは表現を変えれば「意識の濾過(ろか)器」のようなものです。
潜在意識の中で、新しい事業を始めてお金持ちになりたい!と思っていても、このフィルターたる「意識の濾過器」でふるいに掛けられ、あるいは濾されるように、潜在意識の中の大きな思いがドンドン小さな粒のようになって顕在意識に届いてしまい、顕在意識では最終的にそのような粒のような小さな可能性に人生を預けるのは危険と判断してしまいます。

 

私達はこのように無意識に色々な思いや出来事を「自分なりのフィルター」を通して判断しています。
このフィルターは人それぞれ、目の粗い場合もあれば、目の細かい場合もあります。
また、目の粗い部分と細かい部分を巧みに使い分けているケースもあります。

 

どちらのフィルターが良い悪いということは決してありません。
目が粗すぎれば注意が散漫になってしまうケースもあるでしょうし、逆に細かすぎれば慎重になりすぎて何も出来なくなってしまうケースもあるでしょう。

 

潜在意識は私達の中の強く望む思いや、成し遂げたいという思いを産み出しています。
顕在意識はそのような思いを経験や常識などから分析・判断をしています。
そのために私達を守ってくれている側面もあれば、やりたい事を断念させるような側面もあります。
潜在意識から産み出されてくる思いがクリティカル・ファキュリティー(判断のフィルター)を通ることで顕在意識に到達します。
そして、この判断の「基準(フィルター)」というのは、

 

人それぞれ

 

です。
そして、人それぞれで良いのです。
この判断の基準(フィルター)がなければ、個性、あるいはアイデンティティーというのも失われかねませんし、社会のルールから大きく逸脱してしまう怖れも生じかねません。

そこで、先ほどのお話に戻りますが、

花子さん「甘いもの好き」太郎さん「酸っぱいもの好き」一郎さん「柔らかい熟れた桃が大好き」という、

 

「味覚」を介した判断のフィルター

 

を通してお話が進んでいきました。
元は「美味しい」リンゴのお話でしたが、最終的にジェームスさんの中には、リンゴに対して何かしらの「先入観」も芽生えたことと思います。

 

皆様も人づてに何かを伝え聞いたり、あるいは、何かを発信することもあるかと思います。
自分の「フィルター」を無視する必要もありませんし、無いものにする必要もありません。
何かを「聞き」、そして何かを「伝える」という時には、この「判断のフィルター」を通しているということを頭の片隅に置いておく事で、これからのコミュニケーションが違ったものになってくるかもしれません、、、、、

 

また、何かに行き詰まっているなぁと感じる時には、「顕在意識」が「過度に」働きすぎているケースも見受けられます。
そのような時には、「自分のフィルター」を少し風通しの良いように調整し、「潜在意識」から語りかけられてくる言葉に耳を傾けてみては如何でしょうか、、、、、

 

ちなみに、今回の伝言ゲームとは違いますが、言い得て妙!?な現象としては2017年2月9日の第136回目のTOPICS『 変化のプロセスはわらしべ長者? 』も参考になるかもしれません。

 

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