年末の詐欺などにご注意を ~無知を知に変え怖れに突け込ませない~

また、マイナンバーの通知も皆さんのお手元に届いているかもしれません。
通知が届いても、その後にカードを作成するのは義務ではありません
必要であれば作成しても良いし、不要であれば作成しなくても構いません。

 

このようなケースでは、カードを作成しないと不利益なケースがあると称して、安価な料金でカードを作成します、との詐欺も今後は考えられます。
官公署や役所などへの書類を「有料」で作成し提出出来るのは、行政書士(弁護士や、行政書士登録済みの税理士なども含みますが)の国家資格を持った人でなければ行えません。
実は、この種の公団住宅などの書類作成を行いますなどの手法は昔から数多く行われています
無資格者が行う手続きで法律違反となりますのでご注意下さい。

 

そして、最近では子どもに適切な治療を受けさせなかったとのことで、自称・祈祷師と、そのご両親が逮捕されました。
ご両親は「藁にもすがる思い」で託したとのことですし、我が子を治してあげたい、また、治療に伴う苦痛を少しでも緩和させてあげたい、などの切なる思いがあったことと思います。

 

「祈り」に関しても以前のTOPICS「祈り・思い」の中で、医学的な実験も行われていることをお伝えしました。
私は個人的には「祈り」にも「力」はあると思っています。
「祈り」を全て否定してしまうと、地鎮祭や祈願などを行っている神主さんなども批判の対象になりかねません。

 

しかし、この事件における「祈り」は全く違います。
治療と称する行為に対しての料金のみならず(そもそも医師以外の者が「治療」と称する行為を行うことは出来ません)、龍神を信じないから治らないなどと脅し、信じないことに対しての罰として、何度も上乗せで数万円の要求までもしていたとのことです。
このような行為は言語道断です。

 

医師以外の者が「絶対治る」あるいは「私であれば治せる」などと話すのは医師法違反ですし、医師の治療を妨げるなどの行為も同様です。
勿論、ご本人やご家族などの話し合いの上で、抗癌剤治療は受けないなどの選択や決断をするケースはあり得ることでしょう。
しかし、ここではご本人、そしてご家族の方などの意思が尊重されるという点で全く違います。

 

そして、このような話しをするヒーラーやセラピストなどがいるとすれば、その人は法律違反を犯しているのみならず、ヒーリングやセラピーの本質を理解出来ていない証にもなります。

 

他のヒーリングやセラピー、また代替療法でも同様ですが、地に足を着けて活動している人は、

 

分からないことは、分かりません
また、
解明されていないことは、まだ解明はされていません

 

などと、ちゃんとお伝えするはずです。
また、疑問点などの質問があれば、それに対しても真摯に答えてくれます。
そのような中で、お手伝い出来る範囲についてもきちんと答えてくれます。

そして、何より、

 

考える時間を与えてくれます

 

考える時間というのは、あれこれ理由を付けて、強引にヒーリングやセラピーを受けさせる、または、受けることを強引に即決させることはしない、という意味です。
先ほどの事件のケースでも同様ですが、

 

心に余裕がない時は、正常な判断や行動が出来づらい

 

という点があります。
そして、詐欺なども、その心の余裕のなさに突け込んできます。
そして、そのために相手の中にある「怖れ」を利用していきます。
アダルトサイトなどでは「後ろめたさ」や「恥ずかしさ」、儲け話では「損するかもしれない怖れ」なども巧みに利用してきます。
そして、この事件のご両親の中には、「子どもを失う怖れ」という心情があったことと思います。
そして、その心情もよく理解出来ますし、当然のこととも思います。

では、「怖れ」を利用されないためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは、