第56回:『 胎教とシンクロニシティ 』

こんにちは、レイキ ヒーラー&ヒプノセラピストの瀬川です。

今回は「胎教」をテーマに進めて行きたいと思います。
胎教は最近ではよく耳にするようになりましたが、一説では、胎教は2千年以上前の中国で既に知られており、また、日本においても江戸時代には一般的に耳にするようになっていたと言われています。

 

今回、胎教をテーマに取り上げたきっかけは後に触れますが、ある一冊の本に胎教のことが書かれていました。
それは、「吉田 松陰 と 久坂 玄瑞」(著:河合 敦、版:幻冬舎新書)です。

吉田 松陰は皆様も歴史の授業などで一度は耳にした人物であろうと思われますが、「松下村塾」を創設し、そこでは今で言う、教師のような役割をし、久坂 玄瑞や高杉 晋作などの師と伝えられている人物です。

そして、先の本の中に、吉田 松陰が妹の千代に対して、獄中から書いた手紙が紹介されていました。

 

「 昔、聖人の作法には胎教と申す事あり。

  子、胎内に宿れば、母は言語立居より給(たべ)ものなどに至るまで、万事心を用ひ、正しからぬ事なき様にすれば、生るる子、なり姿正しく、器量人の勝るとなり。

  物しらぬ人の心にては、胎内に舎れる見聞きもせず、ものも言はぬものの、母が行を正しくしたりとて、などか通ずべきと思ふべけれど、こは道理を知らぬゆゑ合点ゆかぬなり。

  およそ人は、天地の正しき気を得て形を拵(こしら)へ、天地の正しき理を得て心を拵へたるものなれば、正しきは、習はず教へずして自ら持得(もちう)る道具なり。

  ゆゑに母の行(おこない)ただしければ、自ら感んずること更に疑たがふべきにあらず。

  是れを正を以て正しきを感ずると申すなり 」

 

古い口調なので難しいと思いますので、この本の著作者の河合 敦 氏の翻訳をご紹介します。

 

『 妊娠した女性が、その行動に気をつけ、正しいおこないをしていれば、生まれてくる子どもも立派な人間となる。

  無知な者は、胎内で目も見えず耳も聞こえず、言葉も言えない胎児に対し、そんな胎教など効果はないだろうと思うかもしれないが、それは間違いである。

  正しさというものは、習ったり教わったりするものではなく、もともと人に備わっている道具なのだから、母のおこないが正しければ、それを感じて子どもも自ずから正しいおこないを身に付けるようになる 』

 

そして、吉田 松陰はこの後、「ましてや目も見え、耳も聞こえ、言葉も話せるのであれば、たとえ子どもといっても、正しいことはきちんと感じ取れる。また、正しくないことも速やかに感じ取るだろう。、、、、、」と続け、子どもへの教育の重要性を妹の千代に対して伝えています。

 

ところで、ヒプノセラピー(催眠療法)の「年齢退行療法(インナーチャイルド)」では、セッションを受けにきた問題の理由になっていると思われる出来事を、母親の胎内での出来事に見い出す方も少なくありません。