五月病? ~社会・環境的暗示に惑わされず時に常識を疑ってみる~

第44回:『 五月病? ~社会・環境的暗示に惑わされず時に常識を疑ってみる~ 』
【 参照キーワード:五月病、社会的暗示、環境的暗示、常識と非常識 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。

GWも終了しましたね。
旅行、観光、あるいは帰省された方、お仕事の方など、様々な体験があったことと思います。
そこで、この時期になるとよく耳にするのが「五月病」という用語です。

 

「五月病」とは何なのでしょうか?

 

よく、GW後に、疲労、倦怠感、無気力などの症状が発生することと説明され、それは、特に新入社員や入学、転勤などで環境が変わった方に多く見られる傾向があると言われています。

 

ところで、私の知る限りでは、医学や科学的見地から「五月病」が発見されたということは聞いたことがありません。
また、私自身が「五月病」なるものを意識したのは、おそらく、小さい頃、漫画のドラえもんの中で、のび太君がGWが終わってしまうと2ケ月程連休が来ないと嘆いていたのが始まりだと思います。

 

それでは、「五月病」というのは、本当に存在するのでしょうか?
もし存在するとしたら、理由は何なのでしょうか?
(※ 上記のような症状が長期化している場合は、専門の医師などの判断を仰いで下さいね)

 

私の個人的見解ですが、「五月病」というのは、

 

社会・環境的暗示の影響

 

であると考えています。
社会・環境的暗示というのは、分かりやすく表現すると「常識」ということになります。

 

当初はGW後の遊びの疲れや、4月からの新しい経験における緊張などが残存していて、疲労や倦怠感などを訴える方々がいたことと思われます。
しかし、人間にバイオリズムがあるのと同様に、季節にも変化があり、それに慣れていくための調整期間とも捉えることも出来ます。
そして、このような傾向に対して、誰かが「五月病」と名付けたのだと思います。
それが新聞やTVなどを通して、瞬く間に「五月病」という用語が一人歩きをして、私達は無意識的に、GW後は「五月病」になりやすいという暗示が組み込まれたものと考えます。

 

そして今では、五月に疲労や倦怠感を訴えると、ほとんどの人が「五月病じゃないの?」という話をしていることと思われます。
そして、これが「常識」となってしまった所以とも考えられます。