イゾラドから想い出す人間同士:前半 ~見つけ合うコミュニケーション~

【 物語 】

昔々の事。

フクロウは森で染物屋さんをしていました。

森の鳥達の色とりどりの羽や模様は、みんなフクロウが染めていたのです。

 

『 私の羽は、緑に染めてね 』

『 私は、首の周りの色をちょいと派手にしたいんだけど 』

『 くちばしの先を赤くしようかな 』

 

鳥達はフクロウの染物屋さんにやって来ては、口ぐちに好きな色や模様を注文します。

たくさんの鳥が、毎日押しかけ、染物屋さんは、大繁盛

フクロウは、朝から晩まで、忙しく働いていました。

 

 

ある日、『 どれどれ、評判の染物屋さんに、私も染めて貰おうか 』と、カラスがやって来ました。

その頃のカラスは、どこから見ても真っ白で、それはそれは、オシャレな鳥だったのです。

 

『 これは、オシャレなカラスさん。 今度はどのような色に染めましょうか 』

フクロウが聞くと、『 そうだな。 白い羽も悪くはないが、森の中で一番目立つ、二つとない、立派な色にしてみたいな 』と、カラスは答えました。

『 はい。 分かりました。 一番目立つ、二つとない、立派な色ですね。 お任せ下さい 』と、フクロウはたくさんの色の壺を準備して、カラスを染め始めました。

 

 

どんな色に染まるのだろう、虹のような色だろうか、太陽のように輝く色だろうかとあれこれ想像し、カラスは仕上がりが楽しみで仕方ありません。

『 さあ出来ました。 一番目立つ、立派な色です。 よく染まりましたよ。 どうぞ、ご覧下さい 』

フクロウは自信たっぷりに言いました。

 

カラスが緊張しながら鏡に写った自分の姿を見ると、炭のようにツヤツヤと、全身真っ黒ではありませんか。

『 何だこれは。 どこもかしこも、真っ黒ではないか。 こんなのちっとも立派には見えない! 』

カラスは凄い剣幕で怒りました。

 

 

『 とんでもない、これは美しい黒。 二つとない、立派な色です 』と、フクロウが幾ら言っても聞きません

『 いいや、こんな色、全く気に入らない。 他の色に染め変えろ 』

『 しかしながら、一番立派な黒という色は、もう、他の色には染め変えられないのです。 すみません 』

 

フクロウは謝りましたが、カラスは、許しませんでした。

いつまでも、いつまでも、真っ黒に染められた事を恨みに思い、フクロウを見つけると、側に行っては、イジメました。

 

それからフクロウは、カラスがすっかり怖くなり、森の奥で、ひっそりと暮らしています。

他の鳥が起きている昼間は巣にこもって眠り、夜になるとそっと外に出てくるのも、カラスに見つからないようにする為なのだそうですよ。

 

 

では、メタファーも終了し、締め括りです!

 

【 見つけ合う意識を保つ 】

TOPICSでは、

 

見ないようにする為には・・・

一度、見る必要がある・・・

 

との視点を幾度も伝えています。

そして、

 

一度、見た何かは・・・

必ずその後に影響を及ぼす・・・

 

というのが事実であり真実です。

そして、逆もまた真なりで、

 

見つからないようにする為には・・・

一度、見られている意識を保つ事が必要・・・

 

という事です。

そして、

 

見られた方にも影響は及ぶが・・・

それには、なかなか気づき辛い・・・

 

という特徴があります。

 

 

ただ、

 

存在を見つける事も・・・

存在を見つけて貰う事も・・・

源は同じ!!!

 

です!

例えば、ボランティアに関しても、

 

ボランティアが出来るのは・・・

見つけた上で、させて貰えているから・・・

ボランティアを享受出来るのは・・・

見つけて貰った上で、支えて貰えているから・・・

 

という事です。

つまり、

 

出逢いとは・・・

お互いに見つけ合う!!!

 

という事です!

故に、

 

相手の事を真に想った上で・・・

ソッとしておく・・・

 

というコミュニケーションも成り立ちます、、、

 

 

【 コミュニケーションのキーワードは「足」 】

お互いに見つけ合う為には、

 

何かをするという行動が大切

 

になります。

ただ、

 

行動には、作為と不作為の両方が含まれる

 

という視点を忘れてはいけません。

これは、先ほどの『 ソッとしておく 』も同様です。

 

そして、見つけ合った上でコミュニケーションを取る際には、

 

行動の前には言葉があり・・・

言葉の前には思いがあり・・・

行動と思いを繋げるのが言葉である・・・

 

という視点を、今一度、想い出す事が役立ちます。

つまり、

 

相手の内心に・・・

土足で踏み込んではならないと同時に・・・

自分の内面にも・・・

土足で踏み込ませない!!!

 

という強さも必要です!

なぜなら、

 

真の強さは真の優しさ

 

だからです、、、

 

 

そして、次の言葉もあります、、、

 

足を踏まれた方は覚えているが・・・

足を踏んだ方は覚えていない・・・

 

そして、

 

覚えていない事と、忘れる事は違う・・・

故に、忘れているのならば、想い出せば良い!!!

 

という事です(笑)

では、次回の後半では、イゾラドの「その後」などを含め、更に視点を展開します!!!

 

※ 関連TOPICSはこちら

・ 『 生き金と死に金を分けるものとは ~真の動機で変わる人の縁~ 』

・ 『 分け与える事と分かち合う事の違い ~利己主義と利他主義という動機~ 』

・ 『 冬至という初夢に贈る物語(メタファー) ~パート5:蜘蛛(クモ)の糸は誰の為に垂らされるのか~ 』

・ 『 UFO・宇宙人からコミュニケーションを学ぶ?(笑) ~「知的」とは何か!?~ 』

 

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