ヒトとイヌの共通点と違いから人間を見つめる ~オオカミ少年モーグリからも~

【 ヒトの言葉を理解出来るイヌ 】

2016年にハンガリーで、イヌはヒトの言葉を理解しているか???の実験が行われました!

そして、イヌの脳では、

 

言葉の「意味」を司る領域が左脳

言葉の「感情」を司る領域が右脳

 

になります。

 

そこで、イヌに対し、フラット(抑揚の無い平坦な口調)で褒める意味の「素晴らしい」という言葉を聞かせた所、「意味」を司る左脳に反応が見られました。

一方、ポジティブな感情(例えば、褒める時のような口調)を込めつつも、特段意味を為さない「そのような!」という言葉を聞かせた所、「感情」を司る右脳に反応が見られました。

 

そこで、両者を組み合わせた、ポジティブな感情を込めた「素晴らしい」という言葉を聞かせた所、

 

左脳と右脳の、「両方」の脳が反応!!!

 

しました!

 

 

つまり、これ迄はヒトにしか存在しないと言われていた、

 

左脳では言葉(意味)を・・・

右脳ではイントネーション(感情)を・・・

イヌも理解出来ている!!!

 

と推測される結果が出ました(笑)

更に、それに留まらず、

 

脳の「報酬領域」も反応!!!

 

しました!

報酬領域とは、喜びなどの感情を抱いた時に反応が生じ、ヒトでは快楽物質のドーパミンを分泌させます。

そして、ドイツで行われた実験では、イヌは約400の言葉を「理解し、記憶している」事も分かりました!

 

つまり、イヌに話し掛ける時も、

 

「言葉(内容)」と「言い方」が重要!!!

 

という事です!

 

 

ところで、似たような事は、ヒトの子どもにも当てはまるかもしれません(笑)

また、言葉を理解出来ない赤ちゃんでは、赤ちゃん言葉で話し掛ける事も多いです。

そして、同じくペットに赤ちゃん言葉で話し掛けるヒトも多いでしょう(笑)

 

そして、私達ヒトは子どもの頃から、

 

自分がされて嫌な事は・・・

他者にもしてはいけないよ・・・

 

と、繰り返し教えられて来ました。

そして、

 

大人になった・・・

言葉も意味も充分に理解出来ているはずなのに・・・

何故???

 

と感じる、ハラスメントやイジメなども後を絶ちません。

 

「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」との言葉もありますが、ヒトの中には、

 

イヌ「以下」のヒトもいて・・・

しかも、増え続けている・・・

 

という事かもしれません、、、

 

 

【 オキシトシンという共通点 】

オキシトシンとは、

 

他者との「絆」を形成するホルモン

 

と言われます。

オキシトシンの働きの一つに、出産時に子宮を収縮させ、赤ちゃんを円滑に押し出す手助けをし、子どもへの愛情を脳に植え付けるというのがあります。

また、オキシトシンが分泌されるとストレスが軽減し、落ち着いた気持ちになります。

 

そして、オキシトシンはネズミやサルや他の動物でも、

 

親子(家族)の間では、自然と分泌される

 

という働きが備わっています。

しかし、

 

ヒトとイヌが見つめ合う時にも、オキシトシンが分泌される

 

という事が分かりました!

 

更に、ヒトのみならず、

 

イヌのオキシトシンも増える

 

という事が分かりました(笑)

そして、ヒト(飼い主)の抱えている緊張やストレスも、イヌに伝わっている事も分かりました。

つまり、

 

ヒトとイヌという「異種間」でも・・・

お互いに理解し合える、様々な共通点がある!!!

 

という事です!

 

 

ところで、ヒトでは、

 

場の空気を読む

 

という事も、よく行われます。

この際、無意識のケースもあれば、意識的なケースもあります。

そして、忖度は悪い事ではありません(笑)

 

ただ、

 

過剰に偏向した「負の忖度」は・・・

「真の動機」が間違っている証(あかし)・・・

 

になります。

このような事態に陥らない為にも、

 

普段から「行間を読む」練習をする!!!

 

という事が役立ちます!