「なせば成る」実践の大切さと必要性を取り戻す ~上杉鷹山に学ぶ令和と江戸の共通点~

【 真の動機が正しい二者択一 】

鷹山は幕府の老中から、「再び」藩の改革に力を貸すようにとの手紙を受け取り、新しい藩主を補佐し、家臣の莅戸善政(のぞき よしまさ)の力も借りつつ、取り組む事を決意します。

その際に、次のやり取りがあったと伝えられています、、、

 

莅戸:『 前回は藩の財政や、武士の暮らしの再建に囚われ過ぎました。 最大の問題は農村に人がいない事です。 藩主も領民も皆、お国の民、国民なのでございます。 国民皆が潤う事が国益というものでございます。 』

 

鷹山:『 領民皆が富めば、自ずと人も増えよう。 』

 

 

最初に取り組んだのが、農村の「実態把握」でした。

郷村出役という役職の武士が、現地に駐在し藩と農民の「調整役」として働きます。

ちなみに、これは前回の改革時にも取り組まれていましたが、「再評価」し復活させました。

そして、川が遠方にしかなく、慢性的な水不足であった事から、ため池を作り農業用水の確保に取り組みました。

 

ところで、今年のTOPICSでは、

 

水不足を含む、水にまつわる出来事に着目(注意)する

 

と伝えています。

そして、水にまつわる「直接的」な影響のみならず、

 

「間接的」な影響も含めて

 

と伝えています。

 

 

上下水道管の破裂等の事故も然り、森林火災を鎮火させるのも水が必要です。

しかし、現に多くの自治体では、水道料金の「値上げ」が相次いでいます。

数年前に法改正された水道事業の「民営化」は、今後、益々加速していくでしょう。

果たして、過疎化の村や町に「手当」はなされるのでしょうか、、、

 

全ては、

 

インフラの点検や補修などの計画(見通し)を立てる事を、怠って来た「不作為」

 

が原因です。

これも、「目を背け続けて来た」結果です、、、

 

 

【 今で言う所の子ども手当&婚活支援 】

鷹山が他にも取り組んだ事例には、

 

赤子養育政策

 

もあります。

これは、子ども5人以上の家庭に、大人1人分の生活費を「支給する」ものです。

 

また、

 

結婚支援

 

もあります。

これは、田畑が少ない新婚家庭には土地を与え、3年間の年貢を「免除する」ものです。

 

更に、

 

地域福祉

 

を導入します。

これは、独居老人や障がい者、親のいない子どもを隣近所で面倒を見て、藩が「財政支援」を施すものです。

 

つまり、この3つの政策は、

 

「長期的」な視野で、建て直しと充実を図る

 

という「芯や軸」で成り立っています。

 

 

ところで、消費税は「社会保障費」に当てるとの建前があります。

同じく、国の税収が過去最高であれば、消費税収入も(それなりには)右肩上がりになるのが「筋」というものです。

しかし、

 

現に、社会保障費はドンドン削られている

 

のは周知の事実です。

 

一方で、

 

軍事費は増え続けている

 

のも事実です。

つまり、予算配分という、

 

お金に色はない

 

という「カラクリ」に気づく事です、、、

 

 

故に、

 

「短期的」な視野狭窄に陥らない

 

という事が、大切で必要になります。