「なせば成る」実践の大切さと必要性を取り戻す ~上杉鷹山に学ぶ令和と江戸の共通点~

【 少子化でないにも関わらず減少する人口 】

現在の戸籍に当たる「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)」を調査すると、当時の米沢藩では年々人口が減少していました。

理由の一つには、厳しい年貢の取り立てに疲弊し、農民が土地を捨てて「逃げ出し」ました。

 

更に、男女別の人口比では、男性が多く女性は少数でした。

つまり、女の子が生まれると「間引き」が行われていたという事です。

間引きとは、女の子は「労働力」にならないと見做され、殺される事です、、、

 

 

ところで、「過去」には間引きのみならず、次男以降の男の子も含め、労働力として他家へ「身売り」が行われていました。

このように、親が子を手放した罪悪感や、その後の無事を祈る為に、

 

こけし(子消し)

 

が作られたと言われます。

そして、現在の日本も少子化に歯止めが掛からない状況ですが、

 

「安価」な労働力として外国人を受け入れている

 

のが実態です。

 

しかし、言葉も文化も分からない日本に来た外国人の「人権」は、守られていないケースが圧倒的に多いです。

一方で、日本は移民政策は取っていません。

つまり、

 

国(政府)は「本音と建て前」という詭弁を弄している

 

という事です。

 

 

そして、人権が守られないとは、

 

「人間」として扱われていない

 

という事です。

敢えて、魂の視点を当てはめると、

 

そのような「今の日本」に、生まれて来たいと思う魂は・・・

どれほど、いるでしょうか???

 

日本に限った話ではありませんが、

 

現状は「劣化」が過ぎている

 

という事です。

勿論、それでも生まれて来る勇敢で、学び高き魂はいます(笑)

しかし、今の私達は「先輩」として、迎え入れるにふさわしい「振る舞い」が出来ているでしょうか、、、

 

 

【 「今だけ 金だけ 自分だけ」と物価高騰&食糧難 】

鷹山は領内に様々な木々を植樹し、それを売る事で利益を上げる「官民一体」の計画を立てます。

計算上では10年後に、利益としての石高が約16万石生まれ、藩の15万石と足すと約31万石になる「見通し」を立てました。

 

しかし、特にロウソクの原料となる「高価」な漆(うるし)の実が育つ前に、農民は樹液(目先の利益)を採取し、木が枯れて上手くいきませんでした。

更に、新たなロウソクの原料として、「安価」なはぜの実の需要が高まり、漆は「市場」から減少しました。

 

そして、冷夏が続いた事で江戸の3大飢饉の一つ、天明の飢饉が起こります。

徐々に増加していた人口も、飢饉により一気に減少しました。

 

天明5年(1785年)、35歳の鷹山は「責任」を取り、自らの意思で藩主を退きました。

しかし、その後も、藩の財政状況も、農民の暮らしも一向に改善しません、、、

 

 

 

ところで、野菜も含めた食料品の物価高騰が続いています。

更に、米の高騰も止まらない状況です。

私が高校生の頃には、米の不作でタイ米の輸入が大々的になされた事もありました。

 

しかし、「それ以降」も米に限らず、

 

日本の「食糧自給率」は低下の一方

 

です。

 

気候変動で海水温度が上がり、魚の生息分布や生息量にも影響が出ています。

天候も含め、不作の食べ物が生じれば、豊作に繋がる食べ物も生まれます。

 

 

私達は、

 

自然への向き合い方も含め・・・

「謙虚」な姿勢を取り戻す必要性がある・・・

 

という事が急務です。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の一言に尽きるでしょう、、、