自分を傷つける「短気は損気」の真意とは ~怒りを演じて味方につける~

【 激怒する海原雄山!!! 】

海原雄山:
『 このたわけ者! 士郎とはとっくに縁を切ってある!

  その士郎とおまえの仲直りなど、私の知ったことか!

  だいいち私に、「究極のメニュー」作りに協力しろなどと、正気の沙汰ではないわ!

  これほど愚かな娘とは思わなかった。

  おまえと士郎が結婚しようと、別れようと、私には何の興味もない!

  失せろ! 』

 

 

山岡と海原雄山との間の怒りは然る事ながら、ここにゆうこも加わって三者の間では怒りが渦巻く状況になってしまいました(笑)

落ち込んだゆうこが帰ろうとすると、「身のほど知らずが、どれほどのものか、思い知らせてやる。」と海原雄山はスタッフに告げさせ、ある店に行くようにとメモをゆうこに渡します。

 

【 怒りを鎮火させる理性 】

山岡は渋々ながらも、その店にゆうこと共に向かいます。

そこで出された料理が、海原雄山が指示した「キャベツしか入っていない、お椀」でした(笑)

 

山岡は久々に料理に感動し参ってしまい、ダシの秘密などを聞いて納得しました。

そこで、山岡とゆうこはハッと気づきます、、、

 

 

ゆうこ:
『 海原雄山 氏がこの料理を、私たちに食べさせた意図はただ一つ

  「至高のメニュー」の味の程度がどんなものか、教えるためね、、、

  今まで私たちが味わった海原雄山 氏の料理は、主題や材料を決めた上での勝負のための料理が主で、「至高のメニュー」の本体には、どんな料理が組み込まれているかわからなかった、、、

  でもこれで、よくわかったわ。

  「至高のメニュー」に組み込まれている料理が、みんなこの水準のものばかりだとすると、、、 』

 

帰り道、山岡は「悔しい」気持ちを抱えながらも、

山岡:
『 くやしいなあ、、、 くやしいけど、今日は海原雄山に教えられたよ

  君の言う通り、あのキャベツの椀を知らなかったら、俺なんか、独りよがりから、抜け出られなかったろうよ。

  でも俺は勝ってみせるぜ、海原雄山に。 』

 

ゆうこ:
『 そうよ、山岡さんならできるわ。 こうやって、海原雄山 氏の知恵を自分のものにする度量を身につけたからには、、、 』

 

 

こうして二人は披露宴に向かっていくのでした(笑)

では、シンプルに締め括ります!