自分を傷つける「短気は損気」の真意とは ~怒りを演じて味方につける~

 

【 精神的怒り 】

東京で行政書士をしていた時の事です。

会社の許認可申請の為に、役員の履歴書を下書きして貰うよう総務担当者にお願いしました。

 

そして後日、下書きを受け取り、それを清書して担当役員から印鑑を貰うようお願いしました。

ちなみに、役員の履歴書は犯罪歴の照会や、反社会的勢力と関わりが無いかなどを調べる為のものです!

 

すると、総務担当者から「会社に来て欲しい」との電話があり、すぐに向かいました。

会議室にはその担当役員がいて「履歴書の内容がデタラメで、お前はなんていい加減な仕事をしているんだ!!!」と、いきなり怒られました!

 

 

貰った下書きを清書する際に誤記があったのならばともかく、その下書きをその場で再度チェックし、担当役員に間違いは無い旨を確認して貰いました。

その間、下書きをお願いした総務担当者は一言も口を発せず、俯いたままでした(笑)

 

すると、後に引けなくなったのか!?担当役員は「そんな話をしているのではない!!!」と再び怒りだし、私は訳の分からない状態でした。

ただ、おそらく総務担当者が他の許認可の書類を調べて下書きしたので間違ったのだろうと思い、私は謝罪して「すぐに訂正して持参します」と話し、その場は終わりました。

 

その夜、家に戻った私は妙にイライラし、怒りが沸々と湧いてきました、、、

「自分のミスでは無い!!! なのに、どうして自分が怒られなきゃならないんだ!!!」などなど(笑)

 

 

そして、申請も無事に終わり、書類の返却に会社に行った所、またしても担当役員が同席していました。

そして、改めて履歴書の謝罪をして請求書を渡した所、担当役員は「ミスをしておいて請求書を出すって、そんな仕事僕は好きじゃない!!!」と言い始めました!

この時も総務担当者は黙ったままでしたが、もう一度謝罪をし、何とか請求書を受け取って貰いました。

 

そして、帰りがけ総務担当者が「瀬川さん、ゴメン」と小さな声で謝って来ました。

私は「目的の申請が無事に終わったので、良しとしましょう」と話しましたが、心の中では「この会社から仕事は二度と依頼されないだろう」とも思っていました。

そして、そこからです!!!