自分という三位一体&自己矛盾の関係性 ~KinKi Kidsより~

拓郎さん:
『 それまでは正直言って(自分は)突っ張ってる人間でしたから。
  「人から教わることなんかないよ」という気分でいましたから。
  それが変わっちゃいましたね。

  何か学ぼうという気持ちに。
  謙虚な自分が生まれて初めて出てきたのは彼らと逢ってからですね(笑)
  だから先生みたいなふたりでもあるんですよ、あの少年たちは。 』

 

光一さん:
『 僕らが(拓郎さんの)懐(ふところ)に入って行ったら、拓郎さんが僕らに目線を合わせて下さって行ったんで。
  (拓郎さんが)その年齢になって10代そこそこの子どもに目線(を合わせられる事が)、自分らがその年代になった時に出来るかな???
  あ!でも、こういう大人にならなきゃいけないなぁ!って風に思わせてくれた。
  だから本当に音楽もそうですし、人生において、生き方において、何か本当に師匠のような方ですよね、拓郎さんは。 』

 

剛さん:
『 僕は吉田拓郎という人と付き合えば付き合うほど、(KinKi Kidsたる自分達を)ふたり混ぜたみたいな人やなぁと、ずっと思ってます。
  だから多分、この(KinKi Kidsという自分達の)真ん中に立てるんです、あの人は。 』

 

光一さん:
『 (ここ迄の剛さんの話に頷きながら)ああ、そうだね。
  だから僕から見ると拓郎さんと剛って、凄く似ているところ沢山あるなぁ!と思う事があって。 』

剛さん:
『 (光一さんの話に頷きながら)ああ、僕はその逆を思ってるからね。 』

 

光一さん:
『 剛さんから見たら拓郎さんと光一って似てるのかなぁって思うんでしょうね。 』

剛さん:
『 そう思う所がある。
  だから、それぐらい、、、家族でもないのに、本当、人生の途中で出逢っただけなのに、こんな感覚にしてくれる人って、そういないです。 』

光一さん:
『 いやぁ、いないです。 』

 

そして、拓郎さんがKinKi Kidsとしての、おふたりの「本質」という面に関して次のようにコメントしております。

拓郎さん:
『 根本的に堂本光一と堂本剛というのは、相容れない部分を激しく持っていて、「お前とは嫌だ」と言って、例えばバンドが解散したり、グループが解散したりするのがよくある事だと思うんですよね。
  彼らの中にも、その火種は僕はちゃんとあると思うんだけど、このふたりは、そこのところだけは譲っていると思うんですよ。
  僕にはそう映る。 』

 

そして2000年代に入ると、おふたりはそれぞれソロとしても全く違った方向性を追求していく事になり、光一さんは自らで主演・脚本・演出を手掛けるミュージカルという舞台の道に歩み出し、剛さんはシンガーソングライターの活動へと歩み出して行きます。

そして、このようにそれぞれの道を確立し続けているにも関わらず、何故、KinKi Kidsというユニット活動も「同時に」続け来ているのかを問われ、、、