前半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

それが、「無視のスキル」と「選択的注目」というものでしたので、まずは、この二つを簡単にご紹介していきます。

 

「無視のスキル」とは、子どもの良くない行動は、敢えて指摘したりしないで、スルー(見て見ぬフリ)をする、というものです。
この理由に関して加茂 氏は、

 

『 子どもにとっては、良い注目でも悪い注目でも、親の注目はご褒美になるから。

  怒られても、こっちを向いてくれた、関心を向けてくれた事になる(から)。 』

 

と述べておられました。
ちなみに、命やケガに繋がるような危険な事に関しては、やめなさい!と止める事も必要と申しておりましたので、お忘れなく(笑)

 

そして、次の「選択的注目」とは、子どもの良い所だけに注目する、というものです。
これに関して加茂 氏は、

 

『 例えば、大声で騒いでいる子がいたら、それはスルー(無視)して、静かになった時に、静かにしてくれてありがとう!などと、良い所を褒めて、そこを強化していく(のが効果的)。 』

 

と述べておられました。
では、皆さんには出来そうでしょうか???
何となく理解は出来るけれど、いざ、子どもが騒いでいたら、(周りの人に迷惑を掛けない為にも)コラッ~!静かにしなさい!と言ってしまいそうかもしれませんね(笑)

そして、このような事は、あくまで「心の持ち方」の一例としてご紹介されていた事と察しますが、これらを踏まえた上で、加茂 氏は、親がイライラしない為の方法も紹介しておりましたので、そこに進んで参りましょう!