知識も増せばコミュニケ-ションに変化が起こる ~知識と情報の違いも~

冬美は辰さんを怒らせてしまったと思い、更に辰さんの好意を素直に受け取っておけば良かったと悔やみ、自分が愚かな事をしてしまったと、自分を責め続けていました。
そして、その事を次のように話し始めました、、、

 

冬美:『 私、辰さんのこと考えるんです。

     ああいう生活をするようになるまでには、いろいろなことがあったに違いないって・・・

     よほどのことがあったから、市民生活を捨てて、自由人としての浮浪者になったんだわ。

     そういう辰さんから見たら、私はなんてイヤな女でしょう。

     自分の幸せに いい気になって、辰さんのせっかくの好意を踏みにじるようなことを言ってしまった。

     私は、辰さんを傷つけてしまったんです。

 

そのような話しを聞いた山岡士郎と栗田ゆう子も、二人の仲をなんとかして上げたいと思い、辰さんの行方を捜し始めました、、、

すると、辰さんは交通事故で軽い怪我を負って入院している事が分かりました。
そこで、山岡士郎と栗田ゆう子がお見舞いに出向いた際に、冬美の「思いと状況」を辰さんに伝えました。
そして、辰さんは次のように話します、、、

 

辰さん:『 俺、余計なことしちゃったんだ・・・

      勘違いでよ。

      悪気じゃなかったんだけど・・・

 

そして、栗田ゆう子が話しを続けます。

 

栗田:『 冬美さんは、辰さんが怒ってるんじゃないかと思って苦しんでるのよ。

辰さん:『 へええ?
      どうして俺が怒るの?

 

栗田:『 辰さんが、せっかく安産のために、と うみたなごをわざわざ釣って、料理してきてくれたのに・・・

     その好意を無にしてしまったと、冬美さんは思っているの。

辰さん:『 そんな・・・

      悪いのは俺のほうなのに・・・

 

と話し、辰さんは冬美に会いに行く事を拒(こば)みます。
その理由を問われた辰さんは、、、

 

辰さん:『 だって、面目ないよ。
      いつもあんなに世話になっているのに、冬美さんに縁起でもないものを持って行くなんてさ。

      勘違いじゃすまないよ。
      恥ずかしくて俺、冬美さんにあわせる顔がないよ。

 

と、冬美と辰さんの「心や思い」は、「すれ違い」のままになっていました、、、

では、ここ迄のコミュニケーションでのやり取りを、皆さんはどのように思い、あるいは、どのように感じましたでしょうか?