知識も増せばコミュニケ-ションに変化が起こる

では、進めて参りますが、今回ご紹介する素材は、漫画本「美味しんぼ」(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ 小学館)第61巻の第7話『 辰さんの贈り物 』から引用させて頂いております。
では、物語の始まりですが、今回は主人公の山岡士郎と海原雄山の対決ではなく、脇を固める、いわゆるサブキャラクターの物語です(笑)

 

なお、今回登場する「辰さん」というのは、この漫画内では「浮浪者」と表現されておりますが、その原文のママを使用致しますのでご了承頂きたい旨と、そのような辰さんの背景を頭に入れて読み進めて頂ければと思います!

それと、セリフの文字も(ほぼ)原文のママ掲載致しますが、漫画本ですので、本来であれば絵との合作で様々な相乗効果を生み出すものですが、その点において多少の読み辛さを感じるかもしれない面と(故に、意図的に文字間のスペースを空けたりしております)、セリフ内の「生む」と「産む」の使い分けや、私はこのTOPICSでは「子ども」と表現しておりますが、今回は「子供」という文字が出て来るのも、そのような理由があっての事ですので、ご理解頂ければ幸いです!

 

料理屋の主人である岡星の妻の冬美が妊娠しました。
ある日、そのお店を山岡士郎と妻の栗田ゆう子が訪れていた所、ゆう子が、最近は辰さんに会っていないけれど、元気にしてるのかしら?などの話題となりました。
というのも、辰さんは時折、お店で残った食べ物などのお裾分けを頂いていたからでもあります。
すると、冬美が次のように話しました。

 

冬美:『 私、辰さんに悪い事してしまって・・・ 』

 

と。
そして、その出来事を冬美が話し始めました。

 

辰さん:『 これ、冬美さんに。
      赤ちゃんができたお祝いだよ。

      いつも、もらうばかりだからさ。
      こんな めでたい時には、俺も冬美さんに何かあげたいのさ。 』

冬美:『 まあ うれしいわ。 』

 

辰さん:『 へへへ、ま、開けてみてよ。
      これを食べると安産間違いなしと言われている縁起のものなんだよ。 』

冬美:『 わあ~ すごいわ。
     安産間違いなしの食べ物って、いったい何かしら・・・ 』

 

そして、その縁起ものの食べ物を受け取った冬美は驚きの反応を見せ、、、

 

冬美:『 こ・・・これは!? 』

辰さん:『 うみたなごの煮つけだよ。

      漁師の友達がいるから、船を出してもらって、自分で釣ったんだ。
      そいつの家の台所借りて煮つけたから、きれいだよ。

      あ、都会の人間は、うみたなごを知らないかな? 』

 

冬美:『 いえ、うみたなごは田舎で食べていたから、知っているわ。

     でも、辰さん・・・悪いけれど、逆じゃないかしら?

     うみたなごを食べると、安産どころか赤ちゃんが逆子(さかご)になって、難産になるって言われているわ。 』

辰さん:『 なんだって!? 』

 

冬美:『 私の田舎ではみんな そう言って、妊娠している時には、本人はもとより、家族の者も うみたなごは食べないわ。 』

辰さん:『 そ、そんな・・・ 』

 

冬美:『 ごめんなさい!
     辰さん。

     勘違いして逆に思い込んでいるんじゃないかしら? 』

 

そのようなやり取りがあり、辰さんは、うみたなごの煮つけを取り返して、その場から走り去っていきました。
その出来事以来、辰さんは一度も顔を見せていない事などを、主人の岡星と冬美と山岡士郎と栗田ゆう子の4人で話していました。