私の腕はギプスで固定されておりますし、前日から着替えも何も出来ないままでした。
そして、今でも私の耳にハッキリ残っておりますが、その私の姿を見たCA(キャビンアテンダント)の方が、次のように話しかけてきました。
折れたてですか?
と。
勿論この方に悪気は全くなく、より負担の少ない座席を用意してくれるための、
とても丁寧な言葉遣い・・・
だった事と思います(笑)
勿論、それで私自身も気を悪くした訳でもありません。
痛みがありながらも、内心少し笑ってしまったのを今でも覚えています(笑)
冗談のようなお話に思われるかもしれませんが、本当のお話です!
ただ、受け取る人によっては、時には「丁寧過ぎる?」という面が誤解を生じさせるケースもあるかもしれませんので、ご参考までに(笑)
そして、帰省後すぐに病院で再度診察して貰った結果、入院・手術と相成りました。
その後は、2ヶ月程の入院と、東京に戻ってからも半年位リハビリに通い、翌年に埋めたボルトを抜くための再手術を受けて完治に至りました。
そして、この診察の際に担当の医師から次のように言われました。
もう野球をやるのは無理だと思うよ
と。
そうは言われはしたものの、私は遊びで野球をしていただけですし、それほど落胆するような気持ちにはなりませんでした。
ちなみに、その後も野球サークルでは、「投げる」事は出来なくとも「打つ」という方を楽しんでました(笑)
ただ、一つだけ今でも「思い続けている感情」というのはあります。
それが、先ほどコメント致しました、「失う前と後」における「比較」の中の「羨ましさ」と繋がりますが、それは、
子どもさんがキャッチボールをしているのを見ると・・・
心の底から羨ましい・・・
と思ってしまう!!!
という感情です(笑)
ただ、これは「嫉妬」というものとはまた別の感情ですが(笑)
そして、もっとカルシウムを取っていれば・・・あるいは、柔軟体操をやっておけば・・・または、その他にも色々ある事かと思いますが、それをしていたら私の骨折が防げた出来事なのかどうかは分かりません。
ただ、
この二つの例(カルシウムや柔軟体操)を取ってみても・・・
当時の私は全く気づいておらず・・・
それが故に、それに繋がる行動にも結びつけていなかった・・・
というのは真実です。
ちなみに、私は小さい頃は偏食で小食でしたので、親からはスポーツをするには偏食を直し、もっと食べないと駄目だ!と言われ続けていましたが、突き詰めれば骨折の根本原因はここにあったのかもしれませんが(苦笑)
そして、現在は、
様々な情報や知識、そして、他の人の多くの体験談に触れる事が可能
な時代でもあります。
そして、最初に「失って初めて気づくものがある・・・」との言葉をご紹介致しましたが、もし仮に、このような「失う」という側面の中に、
「失った」という体験をする事によって・・・
何かに「気づかせられる」・・・
という部分があるとするならば、
「失う前」に何かに「気づく」事が出来れば・・・
わざわざ「失う」という体験をする必要はない・・・
という面も成り立つ事が可能です。
そして、
全ての「気づき」や「体験」を自分一人で行う事は不可能である
という面に光を当てると、
他の人の「気づき」や「体験」を自分の為に役立てる
という事で、「失う」という体験をする機会が、かなり減るかもしれません。
そして、その為には、