様々な感情(心)はあなたの味方です! ~映画「インサイド・ヘッド」より~

  しかし、そのような状況の中、カナシミは悪気は無いにも関わらず、次第に暴走気味になっていきました。
  それに伴い、ヨロコビ以外の感情もその暴走につられ気味になり、ライリーはあらゆる事に対してネガティブ思考に陥っていきます。
  そして、ヨロコビカナシミを励まそうと、今までの過去の素敵な想い出を話し続けていきます・・・
  しかし、カナシミはそのような素敵な想い出に対してさえも、悲観的な見方しか出来なくなっていきました・・・
  その後も、ヨロコビ「夢」を通じてライリー明日をワクワクさせるよう働きかけも行っていきます・・・が、しかし・・・

 

  このような状況が続く中、ライリーの行動を司っている司令部は混乱を来し、ヨロコビカナシミがその司令部から投げ出されてしまう事態が起こります。
  そして、他の感情をも司る役割を果たしているヨロコビが不在となってしまった事により、ライリーはドンドン自分を見失っていきます・・・
  イカリムカムカビビリライリーの為に、ヨロコビの役割を果たそうとしますが、それもなかなか上手く進まず・・・
  そして、ライリーの特別な想い出の島も、次第に崩壊に向かって突き進んでいきました・・・

 

  そして、司令部から投げ出されたヨロコビは、ライリーの幸せの為に!!!と、カナシミを説得しながらも、司令部へ戻る旅を始めます・・・
  その道中では、ライリーの創ったイマジネーションランド(想像力)を活用したり、ライリーの小さい頃の空想上のお友達であるビンボンの助けを借りたり・・・
  そして、結末は果たして・・・いかに・・・ 』

 

と、このように「インサイド・ヘッド」の映画は進んで行きます(笑)
ところで、私達はこの映画のように、普段は自らの感情(心)を喜び・悲しみ・怒りなどのように区分・区別しています。
これは自然な事でもありますし、悪いという訳でもありませんし、間違っている訳でもありません。

 

ただ、ご紹介したこの映画のあらすじを辿るだけでもお分かりの通り、ライリーの中にある5つの感情(心)は、それぞれの特色・違いを産み出しながらも

 

ライリーの「幸せ」の為に!!!

 

という働きをしています。
つまり、それぞれに違いがありながらも、

 

ライリーの「幸せ」の為に!!!・・・という点において・・・「重なっている」

 

という事です。

「怒り」を感じる事で、間違いは正そうと心が働く・・・
「悲しみ」を知っている事で、他者への理解や思いやりに繋がっていく・・・
「喜び」を感じ知っているからこそ、周りの人へも「喜び」を感じて貰いたいとの思いが募り、行動に結び付いていく・・・

私達がコミュニケーション不全に陥っていると感じる時は、

 

他者との「重なっている部分」には目をくれず、「違い」の点だけを見つめ強調する

 

という傾向が見受けられます。
そして、このような傾向は、

 

他者に対してだけではなく、自分自身の感情(心)の内でも行っている

 

という点が当てはまります。
しかし、他者に対してであろうと、自分自身の感情(心)の内であろうと、

 

実は・・・「重なっている部分」の方が大きくて広い

 

というのも事実です。
そして、これを突き詰めていくと、