ルールに則している
という共通点があります。
それでは、ルールに則しているのに、当時はなぜこれほどの大論争になったのでしょうか?
実の所、このような大論争は未だに決着がついているという性質のものではありませんし、正解というのもありません。
それが今回のテーマ「是か or 非か?」という点です。
そして、このようなことは私達の日常生活においても身近な所にあることがあります。
例えば、「人を傷つけても良いか?」という点では、ほとんどの方が「非」と答えるかもしれません。
しかし、人を傷つけるというのは、身体のみに限りません。
心も傷つきます。
また、何か「物理的なもの」で傷つける場合もあれば、「言葉」で傷つけている場合もあります。
パワハラやセクハラなどは、良きにつけ悪しきにつけ相手がハラスメントと思わなければ成立しないという法的な見解もある位です。
そして、このような「是か or 非か?」という答えがないケースでは、人間関係に変化がもたらされる流れになっていくこともよくあります。
最近では芸能人などがSNSやツイッターなどで発言したことが、様々な批判を浴びて炎上するケースもよく見受けられます。
この種の発言も「是か or 非か?」では割り切れない面を多分に含んでいます。
しかし、一点明確なのは、批判をしている人は、
匿名である
という点です。
そして、匿名ということは、
自分の発言の責任を回避している
ということです。
そして、責任を回避するということは、
誰かや何かに依存している
ということに繋がっていきます。
意見や考え方の違いで、誰かと疎遠になったり溝が出来たりすることも実際にはあることと思います。
相手の話を理解しようと努めてもそのようなことは起こり得ます。
しかし、大切なのは、
自分の思いも責任を持ってキチンと伝える
ということです。
責任を持ってというのは、特に何かをしたりすることではありません。
それは、
匿名ではなく自分自身として、なぜそう思うに至ったのかを伝える
ということです。
そして、その思いが後に変わったとしてもそれで良いのです。
思いが変わるに至った理由や出来事が何かしらあったことと思います。
今回のテーマのようなことは、友達関係や恋愛関係においては比較的多いケースかもしれません。
思いや考え方の違いで相手との関係性に変化が生じそうな時は、
適度な距離感に変化させる時かも?
あるいは、
今まで見えていなかった相手の別の面に目を向けてみようかな?
あるいは、
相手と私との共通点はどこにあるのかな?
などを考慮に入れてみて下さい。
考慮に入れて考えてみても距離感が大きくなる人はいることと思います。
実際にその後は会わなくなる場合もあるかもしれません。
しかし、考えてみることで、その先の将来にまた距離感が縮まることもあれば、新たな友達や好意を持つ人と出会える可能性も生まれてきます。
自分の思いを伝えない、思いを封じ込めていると、相手のなすがままにコントロールされてしまうケースもあります。
思いを伝えた後の変化を怖れず、匿名ではなく、自分自身として発言するように心に留め置いてみて下さい。
なぜなら、他の誰の言葉でもなく、
他ならぬあなたの言葉
に勇気づけられる人がきっとあなたの周りにもいらっしゃるかと思います。
ちなみに、今回と関連したテーマと致しましては2020年12月5日の第334回目のTOPICS『 「(過度な)二者択一」は避けた方が望ましい理由 』、2016年10月18日の第120回目のTOPICS『 二者択一からの飛翔 』などもございます。
※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしております以下のリンク先も参考になります。