マトリョーシカという自分 ~「三位一体」という自分自身を意識してみる~

その当時に起こった出来事を、「今」の自分という視点で捉え直す

 

ということになります。
これまでの傷付いていたインナーチャイルドにとっては、その出来事を何とかしようと一人で頑張ってきました。
さぞかし心細かったことと思います、、、、、
しかし、「今」の自分という視点が加わることで、インナーチャイルドにとっては心強い味方を得たも同然です。
そして、インナーチャイルドには安心感や心の余裕が産まれていきます、、、、、

 

しかし、インナーチャイルドにもちゃんとした人格が備わっています。
安心や余裕が出来た一方で、今までの自分のせいで、「今」の自分を苦しめていたのでは?との罪悪感を持ってしまうこともあります。
そこで、インナーチャイルドは「今」の自分に対して、これから先の人生を「一緒」に望ましい方向へと変化させていくための智恵などを伝えようとしてくれます。

 

このようなインナーチャイルドからのメッセージにちゃんと耳を傾けることで、全ての癒しが完了します。
「B」のお人形が、しっかりと「C」のお人形を認識し、そして、優しく包み込んだ状態へと変化していきます。
そして、このような状態が先ほどの「統合」という意味合いになります。

 

それでは、「A」というお人形の存在は一体何なのでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、「A」というお人形はあなたの「ハイアーセルフ」に該当します。
「A」のお人形は、インナーチャイルドたる「C」のお人形は勿論、「今」の自分たる「B」のお人形もしっかりと包み込めるだけの包容力が備わっています。

 

そして、ここで気づいて欲しいポイントが一つあります。
私達の誰もが長所と短所を兼ね備えています。
長所は伸ばそうと思い、短所は補おうと心掛け、そして、それを実行していきます。
そして、このように思い、それを実行していけるのは「今」の自分のみが出来ることです。

 

つまり、「今」の自分というのは、インナーチャイルドとハイアーセルフとの間における映し出しの関係から見い出されることになります。
長所を伸ばそうというのは、ハイアーセルフの視点から見て、「もっと」今の自分には可能性が秘められていますよ、という見方にも繋がります。
また、短所にしても同様に、ハイアーセルフの視点から見て、「まだまだ」引き延ばす必要性がありますよ、という見方にも繋がります。

 

そして、このハイアーセルフにおける視点の中には、長所における「もっと」というのは、すでにインナーチャイルドを統合・受け入れられた状態が出発点となり、さらに可能性を開花させていくことが出来ますよ、というメッセージになっています。
そして、短所における「まだまだ」というのは、まずはあなたの中のインナーチャイルドに気づいてあげましょう、というメッセージになっています。

 

長所にしても短所にしても、そして、インナーチャイルドやハイアーセルフの視点にしても、全ては「今」の自分に対するメッセージです。
なぜなら、「変化」を起こせるのは「今」の自分だけだからです。
そして、そのような「今」の自分の現状に気づけるということは、

 

すでに、あなたはハイアーセルフの視点を手に入れている

 

ということです。
ハイアーセルフとは他ならぬ「自分自身」です。
何か特別な、あるいは、自分とは異質な存在ではありません。
言わば、あなたの「エッセンス」という意味合いです。

 

ハイアーセルフたる「A」のお人形は、「今」の自分たる「B」のお人形も、そして、インナーチャイルドたる「C」のお人形も全て包み込むことが出来ます。
そして、この3つのお人形が一体化している状態が、

 

本来のあなた自身

 

ということになります。
究極的に言えば、私達の誰もが、常にハイアーセルフとインナーチャイルドと一体で人生を送っています。
ただ単に、気づいていない部分もある、ということだけです。
そして、そのような気づいていない部分に焦点を当てることで、一体化はさらに加速していけるということになります。
焦点を当てるというのが難しく感じられる場合は、