五月病と開運商法 ~心の隙間を生じさせない為に「外」ではなく「中」を見る~

(隙)間を埋めようと、「自分の中」ではなく、手っ取り早く「自分の外」に解決を見い出そうとする

 

という傾向があります。
そして、このような「(隙)間」がある時には、冷静な判断力が減少し、開運商法のようなものに手を出しやすくなるという傾向もあります。

 

私はこのような類の商法の全てを否定している訳ではありません。
全てと判断してしまうと、神社におけるお守りや、あるいは絵画などのような芸術作品も含まれてしまうからです。
しかし、何を身に付けようと、あるいは「石」などを身に付けようと、

 

現実に変化を及ぼしたのは、自分自身である

 

ということです。
何かを身に付けることで安心感や前向き感が自分の中で生まれるのであれば、それも素晴らしいことかもしれません。
しかし、現実を変化させたのは、身に付ける「何か」ではなく、あなた自身の中の、安心感や前向き感という、

 

心の動き

 

が出発点となっています。
人それぞれ、何が高価で何が安いかは違います。
高価なものだからといって詐欺まがいとは言えないかもしれませんが、その効果を実証することもほぼほぼ不可能なことでしょう。
また、判子だと良くて、壺だと悪いという性質のものでもないことでしょう。

 

開運商法的なものに手を出すのもある意味自由ですし、自己責任です。
しかし、もし、何かに手を出そうと思った時には、

 

自分の中に、何か(隙)間があるのかな?

 

と考えてみて下さい。
そして、

 

自分は手っ取り早く「外に」答えを見い出そうとしていないか?

 

ということも考えてみて下さい。
よく、

 

自分の現実は自分で創り上げている

 

ということも言われます。
これは、なかなか実感が伴わないことも多いでしょうし、実証することもなかなか出来ません。
また、一朝一夕に身に付くものでもありません。
私自身も時には「外に」答えを見い出そうとしてしまうこともありますが、そのような時は、

自分の現実は自分で創り上げている

ということを思い出し、そして意識するようにしています。
そして、このようなことを意識するということは、

 

人生における「今」をニュートラル(中立)な状態に戻せる

 

という意味合いも含まれています。
表現を換えれば、

 

人生における「今」に新たな意味づけをする

 

とも表現出来ます。
特に、カウンセリングやヒプノセラピー(催眠療法)では、この点を重視しています。

「今」を新たに意味づけることにより、「過去」の出来事の意味合いに変化が及ぼされます。
そして、その新たな「過去」から「今」の現状を見つめ、これからの「未来」に変化を及ぼすという趣旨です。

 

なお、自分の人生は自分で創り上げているというお話は、誰にも頼らず自分一人で解決法を見い出さなければならない、ということではありません
迷ったり悩んだ時は、あなたの周りの誰かにお話を聞いて貰うことも大いに助けになるでしょうし、書籍や映画などの中にヒントが見つかることも多々あります。

 

繰り返しになりますが、五月病と言われるこの時期は「(隙)間」が生まれやすくなる時でもあります。
そのような「(隙)間」を埋めようと感じる際は、詐欺的な商法に乗っかることなく、是非、今一度「自分の中」を考えた末に行動を起こすようにしてみて下さい。

 

ちなみに、五月病に関しましては、2018年3月31日の第195回目のTOPICS『 出逢いと別れの季節 ~五月病の予防にも?~ 』や、2015年5月7日の第44回目のTOPICS『 五月病? 』などもございます。

 

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