第22回:『 イメージ療法としての恐怖症劇場 ~怖さには実体がない面に目を付ける~ 』
【 参照キーワード:イメージ療法、恐怖症、予期不安、認知行動療法、ヒプノセラピー、催眠療法 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング)の瀬川です。
今回はイメージ療法として活用されている「恐怖症劇場」をご紹介致します。
「恐怖症劇場」というネーミングから、何か怖いものや、オドロオドロしいイメージを持たれるかもしれませんが、これは、ヒプノセラピー(催眠療法)における、「恐怖症」を改善するための一手法です。
簡単に一人でも出来る手法なので、今回、皆様にご紹介致します。
皆様にも、何か「怖い」対象というものがあるかと思います。
高所恐怖症、閉所恐怖症、飛行機恐怖症、広場恐怖症、水恐怖症など、色々列挙していけばキリがないほど挙げられます。
「怖い」けれども、日常生活に支障がなければ、特段気にする必要もないと思いますが、「怖さ」により日常生活に支障が出るようだと、色々お困りになるケースもあるかもしれません。
ヒプノセラピー(催眠療法)においては、「怖さ」を改善・克服していく手法としては、その原因を探し出すために、「前世療法」や「年齢退行療法(インナーチャイルド)」などが行われるケースが多いです。
また、「エンプティ チェア ワーク(空椅子の技法)」などで、その「怖さ」の対象となっているものと対話を進める手法もあります。
さらに、系統的脱感法という手法を用いて、「怖さ」の場面などを10段階位に区別し、10セッション程かけて、段階的に「怖さ」を克服していく手法もあります。
この手法は、イメージを活用した「認知行動療法」に近いものです。
しかし、これらの手法は、原因を探し出すことにより、「怖さ」の根本を癒していけるメリットはありますが、即効性という意味では多少時間がかかるという側面もあります。
例えば、飛行機恐怖症であるが、明日、どうしても仕事の都合で飛行機に乗らなければならない場面などでは、これらの手法を用いるのは難しいでしょう。
そこで、今回ご紹介する「恐怖症劇場」の手法は、根本原因を探し出すことはしないが、ひとまず、「恐怖」を和らげる即効性のあるセッションとして活用されます。
それでは、皆様も一人で出来る簡単バージョンをご紹介致します。
なお、以下の手法は全てイメージ下で行います。