第634回:『 絵空事が現実になる愚の骨頂:後編 ~禁書が招く分断&優生学・優生保護~ 』
【 その他参照ワード:検閲、思想統制、安楽死、尊厳死 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
前回の前編に引き続くテーマですが、最初に前編のポイントを紹介します!
【 前編のポイント 】
ここ最近のアメリカでは、
審査という名の「検閲」に加え・・・
公立学校や公共の図書館から本を「撤去」する・・・
禁書(BOOK BAN)の動きが活発化している・・・
というのが実態です。
そして、禁書の「標的」にされる本の多くが、
性的マイノリティーや・・・
人種差別や・・・
多様性などの・・・
「人権」全般をテーマにした本・・・
です。

そして、禁書の動きが最も活発化しているのが、
共和党の牙城と呼ばれるテキサス州
です。
そして、禁書に大きく深く関与するのが、
テキサスの州法「SB13」
です。
なぜなら、SB13の骨子(基準)は、
「猥褻・有害・冒涜」と見做した内容を含む本を・・・
図書館に所蔵しない事を学校に求める・・・
という内容だからです。

そこで、本を守る活動に取り組み始めたのが、性的マイノリティーや人種差別などをテーマにした児童文学作品を創作している、日系アメリカ人4世の女性作家マギー・トクダ・ホールです。
そして、マギーの祖父母は日系アメリカ人であった事から、太平洋戦争の最中には強制収容所に送られました。
そして、この仕打ちも、アジア人への差別意識が原因と分析されています。
更に、市民団体代表のレイニー・ホーズが禁書の実態を調査した所、SB13に適合するか否かの選別に関し、
AIに審査(検閲)をさせていた事に加え・・・
SB13の基準に該当しない本も数多く含まれていたと同時に・・・
検閲や思想統制を批判する本が数多く対象になっていた・・・
という事実が判明しました。
つまり、禁書にする本の選別は、
「誰か」という人の手により・・・
「恣意的」に行われていた・・・
というのが事実であり真実です、、、
レイニー:
『 禁書は思想の統制です。 このままでは、子ども達が何を学ぶかも、政治勢力に決められてしまいます。 テキサスの大規模な禁書運動を、見過ごす訳にはいきません。 』

では、同じく番組『 BSスペシャル 』(NHK BS)から、「 禁じられる物語 アメリカ 愛国教育をめぐる攻防 」の続きを少し眺めます!
【 横行し始める歴史修正主義 】
テキサス州では禁書問題と同時に、
アメリカの歴史教育に関し・・・
どのように教えるかを定める・・・
社会科指導要領の改訂案が提出される・・・
という出来事も加わりました。
しかも、改訂案の提出は教育委員会の主導で行われ、認可されれば約15年振りの全面改訂になります。
そして、主導が教育委員会である事に関し、歴史教育専門家のメガン・ドハティは指摘します、、、
メガン:
『 彼等(教育委員会など)は確実に新しいアメリカ人を育てようとしています。 アメリカやテキサスをどう捉えるか、アメリカの愛国主義をどう捉えるか、歴史の語り方を変えようとしています。 』

では、改訂案の俎上に載せられている、2つの事案を眺めます、、、
1つ目は「奴隷制」に関する事案です。
現在の指導要領:《 アフリカ人は肌の色を理由に奴隷にされた。 》
改訂案:上記から《 肌の色を理由に 》の箇所を削除する
つまり、
改訂案の思惑は・・・
《 奴隷制は人種差別に基づく 》という事実を・・・
子ども達に学ばせない為・・・
と、メガンは指摘します。

2つ目は「日系人の強制収容」に関する事案です。
現在の指導要領:《 第二次世界大戦の重要な問題として、ホロコースト、日系アメリカ人の強制収容、原爆の開発を分析する。 》
改訂案:《 アメリカが第二次世界大戦で果たした貢献として、マンハッタン計画や日本人の強制収容を説明する。 》
つまり、
アメリカの従来のスタンスでは・・・
重要な問題として《 認識していたと同時に、公式に謝罪も行っていた 》にも関わらず・・・
その事実を無かった事にするに留まらず・・・
逆にアメリカが《 果たした貢献 》にすげ替えた・・・
と、同じくメガンは指摘します。
そして、これらの一連の出来事の背景にあるのが、
自らにとって・・・
都合の良い解釈だけを認める・・・
歴史修正主義!!!
です!

【 侵害が始まる信教(信仰)の自由 】
指導要領の改訂に加え、更に教育委員会は小学生から高校生までの全ての生徒に対し、
学年毎の必読書リストを提出
しました。
しかも、リストの中には、
聖書も含まれているが故に・・・
キリスト教を信仰しない生徒も・・・
授業で学ぶ事が義務となる・・・
という、信教(信仰)の自由が侵害される恐れがあります、、、

メガン:
『 リストには、子ども達を特定の見方に従わせようとする意図が見えます。 白人・男性・キリスト教の視点から歴史を語ろうとしています。 白人・男性・キリスト教は常に優勢で、その他の人々は彼等の価値観を受け入れないといけません。 白人・男性・キリスト教以外、移民などの視点を出来るだけ減らそうとしています。 』