【 「有るものは有る」シンプルな治療手段 】
カール・ウィックランド博士(1861~1945年)はアメリカの精神科医です。
そして、
医学の手に負えなくなるほどの・・・
異常行動を来す患者の真の原因は・・・
幽霊(死者のスピリット)の憑依!!!
と見定めました!

そこで、ひとまず患者から引き剥がしたスピリットを、
霊媒である妻のアンナに憑依させ・・・
スピリットとの対話を通じて・・・
言い分を理解したり・・・
諭(さと)す試みをする事で・・・
除霊に結び付け・・・
精神の病を治療する・・・
という活動をして来ました。
そして、その三十余年に渡る治療記録が、この書籍です、、、

【 様々な分析と考察 】
ウィックランド博士は当時の精神医療の姿勢に対し、疑問と警鐘を投げ掛けた上で、除霊による精神病治療のメカニズムに言及します、、、
ウィックランド博士:
『 霊的現象の研究は人類にとって極めて重大な意義を秘めており、既に世間一般の日常生活において欠かす事の出来ない要素となっているにも関わらず、各分野において霊的現象をあくまでも精神生理学の基礎の上で分析しようとしている事は明白である。 』
つまり、シンプルに表現すると、憑依に関し、
「見て見ぬ振り」をしている
と指摘します。
そして、この傾向は、
現在も変わらずに続いているに留まらず・・・
以前にも増して・・・
更なる忌避の目が向けられている・・・
というのが現実です。
そして、ウィックランド博士は専門家等の特性を分類した上で、更に指摘します、、、
精神分析に対し:
『 精神分析学者は、精神病の多くは何らかの心理的障害ないしはショック ~無意識の内に受けたものが残存している場合と、意識的に受けたが既に忘れている場合のいずれか~ に起因しているという説を立てている。 』
つまり、平たく表現すると、
トラウマやPTSD(心的外傷後ストレス障害)などが主な原因
という事です。
勿論、このようなケースも存在するのは事実です。

分析心理学に対し:
『 分析心理学の専門家は、心理測定法や知能テストによって精神的欠陥者の隔離と分類を可能にしつつある。 』
つまり、表現は不適切ですが、大学受験のように、
傾向と分類(分析)により対策法を考える
という事です。
確かに、これらの方法も有効とは言え、
時と場合によっては・・・
ステレオタイプのように・・・
レッテルを貼る事に結び付く・・・
という点は注意が必要です。

医療に対し:
『 神経学者や精神科医は、各種の神経症・精神異常および精神障害の病理的要因を突き止めて、予防法と治療法を確立する事に真剣に取り組んでいる。 』
つまり、
病気の原因を脳に絞り込み過ぎると同時に・・・
人体を更なる細かなパーツ(器官)に分けたがる・・・
という事です。
そして、最近では人体に限らず、
心身相関の如く・・・
ホリスティックに捉える!!!
という傾向も高まっています!
そして、ここ迄で紹介して来た分析と考察は、実はウィックランド博士の皮肉です(笑)
なぜなら、ウィックランド博士は次の通り話します、、、
ウィックランド博士:
『 こうした研究分野に携わる人は、神経症や精神異常の有力な要因の一つとして 〝 霊魂説 〟 を受け入れることを忌避するが、現実にはこの説こそ、ノイローゼ、神経過敏症および精神的錯乱に陥りやすい人間に見られる不確定要素を明るみする上で、重大な貢献をしているのである。 』

更に、ウィックランド博士は書籍の「軸や芯」を成す前書きで、以下の言葉を記します、、、
ウィックランド博士の前書き:
『 本書を世に出すに当たって、著書の私には主義・主張や信仰上の説を広めようとする意図は、さらさらない。 三十有余年にわたって正常・異常の両方の心理学を実験・研究してきた成果と、そこから引き出される見解を披露しようとするものである。 それが、とかく曖昧である死後の生命と、それが現実の生活に関わっている側面に光を当てることになると思うからであり、良識ある人ならばきっと、その重大性を認識されるものと確信する。 』
では、書籍の紹介は終了し、ここ迄の内容に関しコメントします!