運・不運を変化させる方法 ~「可愛いさ余って憎さが百倍」の真意に気づく~

【 自分の内心と端から見るギャップ 】

力石徹との死闘の末に、ジョーは苦しみや悶絶など様々な葛藤を味わいながらも、何とか戦績を築き上げて来ました。

そして、ジョーは新たなジムの建設にも貢献し、地位や名誉に加え、ボクサーとしても連戦連勝の「順風満帆」に見えました。

ただ、

 

それは「端から見た」景色や光景で・・・

ジョーの「内心」は全く違う・・・

 

という状況でした。

 

 

そのような折、ジョーの連戦連勝を祝うパーティーが開催されました。

すると、ジョーに挑発を仕掛けるかの如く、バンタム級チャンピオンのホセ・メンドーサが姿を見せました。

闘志に火を付けられたジョーは、一刻も早くホセと一戦交えたい強い思いを抱いていた所、その前提となる東洋チャンピオンとの試合が決まりました。

 

しかし、ジョーは常にイライラの状態が続き、会長の丹下もジョーに違和感(古い拳闘屋のカン)を抱いていました。

そして、丹下は理屈抜きのカン(違和感)から、ジョーと東洋チャンピオンの試合を組むのに躊躇いを覚えていました。

すると、ジョーは独り呟きます、、、

 

ジョー:
『 おっちゃん(丹下)の理屈抜きのカン・・・ まあまあ当たってるぜ。 しかし、やはりそこは古い拳闘屋の限界・・・ 相手(東洋チャンピオン)が強いだけじゃなく、てめえの足元のかわいい選手が弱り切っている事が、なぜ見抜けないんだ。 なぜ、たった一言、ハカリに乗ってみろと言わねえ・・・ その一言で、最近の俺が全て理解出来るはずだぜ・・・ しかし、まあ・・・ 知らぬが花・・・か 知った所で、どうなる事でもないんだからな。 俺はまだ育ち盛り・・・ 体がどんどん大きくなっている。 肉だの筋だのじゃねえ。 骨格からして太くなっているんだ。 どんなにあがいても、バンタムのウエイトを保つ限界は、とっくに過ぎている。 』

 

そして、目の前で試合を繰り広げる東洋チャンピオンの姿を見ながら、無理な減量で絞り抜いても、その体(状態)では絶対に勝てないと、ジョーは思い知ります、、、

 

 

【 「可愛いさ余って憎さが百倍」!?の丹下 】

ジョーは「原点」の古いジムに籠もり、ありったけの暖房器具を集め、減量に取り掛かりました。

連絡を受け、驚いた丹下がやって来ると、ジョーは目の前でハカリ(体重計)に乗りました。

そして、更なる減量を可能にする為には、後は骨を削る以外にないと話します。

 

しかし、丹下もウエイトオーバーの件は、既に気づいていました。

故に、丹下は階級を変える提案をするものの、ジョーは永久にバンタムで生きる事を宣言します、、、

 

ジョー:
『 おっちゃんよ・・・この際、はっきり断っておくが、バンタムという所は、あの力石徹が命を捨ててまで、俺との男の勝負の為にフェザー(上の階級)から下りて来た場所なんだ。 それでなくても、リミットぎりぎりだったって言うのに・・・ 更に一段下りて来てくれたんだぜ。 今の俺の減量苦なんぞ比じゃねえ。 それこそ地獄の底をのたうちまわる苦しみだったろう。 ちょっとくらい辛いからって、サヨナラ出来るかよ。 生涯の敵・・・ 生涯の友との古戦場バンタムによ。 』

 

 

そして、ジョーは残りの汗を絞り出すと同時に、飲まず食わずのトレーニングを開始します。

すると、ジョーに乾きの極限状態の異変が現れ始めました、、、

 

丹下:
『 あ・・・あの大バカヤロウ・・・ 大バカヤロウ、死んだ力石に義理なんぞ・・・立てやがって。 てめえもリングで死ぬ気かっ・・・ 』

 

ジョーを「救う」べく、丹下はジョーの目の前に、ありったけの料理を用意します。

当然、ジョーは料理を投げ返します。

二人の間で、何度も料理の押し問答が続く中、丹下は「心を鬼」にする事に決めました、、、

 

丹下:
『 こっ・・・こうなりゃあ根比べだっ・・・ どうだジョー、いい匂いだろうが。 いつでも気が向いたら下りて来るがいい。 いつでも腹一杯食わせてやるぞっ。 わしは・・・ わしはジョーを手塩に掛けて・・・ 命を懸けて、ここまで育てて来たんだっ・・・ わしゃあ、今さらおめえを力石にしたくねえ! 力石の二の舞を避ける為なら、どんな事だってやるっ・・・!! 』

 

 

【 信頼が生む「可愛い子には旅をさせよ」 】

ジョーは気が狂いそうな状態ながらも、その後も水一滴も飲まない絶食を続けます。

そして、丹下はメディアから、東洋チャンピオンの金竜飛の絶好調ぶりを聞かされます、、、

 

丹下:
『 おい、ジョー。 聞いとるんか、ジョー。 わしが悪かった。 おめえのバンタムにとどまるって決意が、どれほど強いか、ようく分かった。 もう邪魔したりしねえから、下へ降りて来てくれ。 これからは邪魔するどころか・・・ わしも減量に協力しようじゃねえか。 なあ、おい。 さあ降りて来い。 試合はもうすぐなんだ。 こんな時に、わしとおめえが意地の張りっこやってたんじゃ、自滅もいいとこさ。 リングに上がらずして、金に負けちまう! これからはわしと二人して、減量苦と戦うんだ! 減量苦を乗り越えて、金竜飛戦に備えるんだ! 』

 

ジョー:
『 あ・・・ありがてえ。 おっちゃん・・・ おっちゃんが、そう言ってくれるのを待ってたぜ。 ようし・・・やるぜえっ(!!!) 』

 

 

では、メタファーも終了です!

 

そして、精神論やスポ根に焦点を合わせた訳でもなく、ましてや、美談として取り上げた訳でもありません(笑)

その上で、締め括りです!

 

【 全ては真の動機を理解する 】

改めて、「可愛いさ余って憎さが百倍」の意味は、

 

可愛いと思う心が強かっただけに・・・

いったん気が変わって憎いとなると・・・

更に憎い気持ちが強くなる・・・

 

とされています。

 

そして、可愛さが余ると、

 

多くは過保護や過干渉になる

 

というケースが多いです。

不適切かもしれませんが、「箱入り娘」のような感じです。

 

 

しかし、どうして憎さに「繋がる」のでしょうか???

それは、

 

真の動機が・・・

相手の全てをコントロール(支配)したい!!!

 

という点にあるからです!

そして、

 

自分の言う事を・・・

思う通りに聞いてくれない事から・・・

憎さという感情の転化を起こす!!!

 

からです!

 

そして、同じくTOPICSでは、

 

最終的に様々な感情は・・・

怒りに転化する!!!

 

と伝えています!

先ほど、アンガーマネジメントを取り上げた「理由」が分かりましたか???(笑)

 

 

つまり、「可愛いさ余って憎さが百倍」との言葉は、

 

自己矛盾の心を「示唆」しているのではなく・・・

他者をコントロール(支配)出来ないと・・・

自分が不安になり不幸になるという・・・

「思い込み」の意味付けに気づく!!!

 

という事を「指摘」しています!

 

そして、途中では「可愛い子には旅をさせよ」との言葉も登場しましたが、

 

真の優しさを理解する!!!

 

という事が出来れば、「説得」せずとも、双方共に「納得」いくはずです(笑)

 

 

故に、手始めとして、

 

自分は不運だ!!!などの・・・

思い込みを「手放す」!!!

 

という事から試して下さい!

その際には、

 

禍福はあざなえる縄のごとし

人間万事塞翁が馬

 

などの「言葉」も役立ちます(笑)

 

※ 関連TOPICSはこちら

・ 『 戦中写真とスパルタ教育から気づく心(内面)の狭間 ~全てを統合する真の動機~ 』

・ 『 真似びを学びに昇華する ~自らの軸や芯を強固にする方法も~ 』

・ 『 感情への寄り添い方 ~ヒプノの技法とアンガーマネジメントも含め~ 』

・ 『 見ている景色は違う・・・? ~潜在意識における経験の差と年月の積み重ねの違い~ 』

 

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