第535回:『 食わず嫌いは人生を味気なくする ~金嬉老事件と美味しんぼから~ 』
【 その他参照ワード:移民、在日韓国人2世、アイデンティティ 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
先日は、衆議院選挙が行われました!
当選や落選を含め、当事者そして関係者等では、「悲喜こもごも」の人間模様であるでしょう。
ただ、
多くの人(国民)には、「それ以前の問題」である・・・
なぜなら、「まだ」何も変わっていないから・・・
という点を忘れてはいけません!
そして、今回も戦後3番目という、「相変わらず」投票率が低いままである事実も、、、
ちなみに、最高裁の国民審査はどうでしたか???
私は自分なりに調べて、一人に「×(不信任)」を付けました(笑)
そして、間もなくアメリ大統領選も始まります。
相変わらず誹謗中傷が繰り広げられていますが、経済政策等も然る事ながら、アメリカ国内では、
移民問題が「分断」の根に存在し続けている
のが事実です。
勿論、「不法(移民)」は宜しくありませんが、ただ、
そうせざるを得ない「事情や背景」に耳を傾け、目と心を配る
のが、「人間」としての対応です、、、
そして、アメリカは移民によって成り立ち、「繁栄」して来たにも関わらず、、、
勿論、基本的には移民を受け入れず、一方で「実態」としては安価な労働者として受け入れている日本も、「他人事」ではありません、、、
ちなみに、今回のテーマの「食わず嫌い」とは、食べ物を取り上げる訳ではありません(笑)
では、ここから番組『 アナザーストーリーズ 』(NHK BS)の、「金嬉老事件 “ライフル魔” と呼ばれた男」の回を少し眺めます!
【 金嬉老事件とは 】
1968年2月20日、在日韓国人2世の金 嬉老(キム・ヒロ)が静岡県の清水市で、金銭トラブルの末に暴力団員2人をライフル銃で射殺しました。
その後、約80キロ離れた静岡県の寸又峡の温泉地へ車で向かい、旅館の経営者と宿泊客等13人を人質に取り、立て籠もりました。
立て籠もった部屋の中には、ライフル銃の他に大量の銃弾、手製のダイナマイトを持ち込み、メディアはライフル魔と呼び、キムの言動がリアルタイムで報じられます。
【 人質やメディアとの奇妙な関係 】
結果として、キムは人質と共に、88時間近く旅館に籠城しました。
そして、当時、人質となった人から「逃げようと思えば逃げられた」「危害を加えない事も最初に告げられた」との証言が、後にありました。
また、キムと人質は炬燵(こたつ)を囲んで談笑したり、麻雀するのも、ご飯を食べるのもOKで、何やっても良いとキムから言われていました。
そして、立て籠もった旅館の現場では、キムが幾度もメディアを集め会見を開きます。
それにメディアは殺到し、キムとメディアの間にはフランクな雰囲気が醸し出されます。
しかし、メディアの「真の動機」はスクープを取る事であり、メディア側は妙に馴れ馴れしい態度を取ったり、次第に悪ノリのような要求をキムにするようになりました。
例えば、メディア側から銃を撃つ姿を写真に撮りたいと要求しておきながら、実際の記事ではキムが独断で発砲したと報じるなど、キムに残酷なレッテルを一方的に貼り付けました。