この世だけの問題に留まらない旧 優生保護法の罪 ~常にベールは開かれている~

不妊手術に関わった産科医:
『 唯々諾々として、法律があるからといって、それに従っていた。 そこに逃げていたって事ですよね、結局。 だから、みんなあまり語らないんだと思うんですよね。 語れないですよね。 』

 

優生保護法の研究者:
『 一個人としては別の考え方があったり、感情が動く事があったりしても、それぞれが、その枠組みの中で職務を全うすると、その歯車が動いていって被害者が生まれてくる。 』

 

最高裁判決に携わった草野耕一裁判官の補足意見:
『 優生保護法が全会一致で成立しているという事実は、違憲である事が明白な国家の行為であっても、異なる時代や環境の下では、誰もが合憲と信じて疑わない事があることを示唆している。 』

 

 

では、番組からの紹介はここで終了です!

 

ところで、TOPICSでは、

 

当時(過去)を「今の基準のみ」で判断してはならない

 

と伝えています。

しかし、ここ迄の内容では、

 

「(当時でも)既に」が多用されている(気づいていた)

 

という事実に気づきましたか???

 

そして、当時の事実としても、当然ながら遺伝性の「根拠」はありません。

そして、旧 優生保護法が成立し、しかも、つい最近まで有効であった事を鑑みると、

 

私達全員を含めた世の中や社会の不作為(無関心や目を背ける)

 

が引き起こした事態です、、、

 

 

法律が廃止となった1996年(平成8年)、私は大学2年生で、しかも法学部でした。

「当時の私」は一切知る事もなく、関心もありませんでした。

故に、同じような事が二度と繰り返されないように、「今」声を上げています、、、

 

では、ここからは雰囲気をガラッと変え、メタファーとして漫画本『 美味しんぼ 』(作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、小学館)の第39巻「ビワの呪い」を眺めます!

 

【 宝と敵の真っ向対立 】

山岡士郎が民家の庭になっていたビワを取ろうとした所、家主に見つかってしまいました(笑)

家主の名は金滋山太郎で、七代続く老舗果物屋の店主でした。

金滋は山岡が究極のメニューの担当者と知り、相談を持ち掛けます。

 

それは、金滋の娘が結婚する事になったものの、相手が十二代続く江戸茶道の家元、広河原家の子息でした。

縁談は両家共々賛成で、円満に進む様相でした。

しかし、広河原家の旦那である宗匠は、金滋にビワの商いを中止して欲しいとお願いします。

 

宗匠:
『 私どもが祖先から与えられます教えとして、決してビワだけは近寄せるなということでした。 ビワは常に私ども広河原家に、不幸をもたらしてきたのです。 』

 

 

一方の金滋は、店が繁盛したのはビワのお陰で、金滋にとってビワは宝であると話します、、、