人生の舵取りに役立つ人脈と人財 ~大黒屋光太夫に学ぶ羅針盤と地図~

そして、米はあるにも関わらず、薪が無くなり「火」を使えない状況になりました。

「水」は雨水を溜める事で何とかしのげますが、陸地の無い海の上では「木」は存在しません(笑)

 

そして、万物を生成する5つの元素に「地水火風空」があります!

例えば「水」は「火」を消すなど、「打ち消し合う」性質もあります。

一方で、「風」は「火」を消す事もあるが、「火」を盛んにする性質もあります。

つまり、

 

これらの性質を打ち消し合うのではなく・・・

それぞれの性質を「高め合う」事にも活用出来る!!!

 

という事です!

 

 

例えば、「ジャンケン」も「最強」は存在せず、皆「同じ」です

戦争に限らず、

 

今の人間はお互いに打ち消し合っている

 

のは、あなたの職場でも見かけませんか???(笑)

そして、米という「素材」があっても「水」と「火」がなければ、素材を活かす事は出来ません。

 

あなたも「自分の素材」を活かして下さい!!!

 

【 皆の命を救う究極の責任転嫁!? 】

食料が尽きた事で倒れる者が相次ぎ、三五郎も壊血病(ビタミンC欠乏症)で倒れてしまいます。

そして、「感情」を制御出来なくなった数人が騒ぎ出します。

 

その騒ぎとは、「伝馬船(上陸に欠かせない小型ボート)を薪にして、飯を炊いてくれ!!!」というものでした。

島を見つけても大きな千石船では岩礁があり辿り着けません。

「先を見据えた」光太夫は断固反対します!!!

 

そこで、光太夫は「みくじ」で決める手を思いつきます(笑)

みくじとは、紙に「神託(神様)の言葉」が書かれているものです。

そして、光太夫は三五郎と協働(悪く言えば結託)して、全てのみくじに(伝馬船を燃やすのは)「否」と仕込んだと言われています。

つまり、「否」は光太夫の意見ではなく、神様のお告げなので「皆が納得しやすい」心理を活用したという事です!

 

 

ところで、光太夫の仕込みは、ある意味では神様への「究極の責任転嫁!?」と言えるかもしれません(笑)

しかし、この状況では燃やすか否かの「過度な二者択一」に陥らざるを得ないのが自然な流れです。

燃やせば一時はしのげるが、上陸を果たせなくなる事で、結局は飢え死にする。

燃やさなくとも島が見つかる保証はなく、こちらも飢え死にする可能性は残されています。

 

そこで、「第三の選択肢」を探す事が大切で重要になります!

TOPICSでは「三位一体」の視点も紹介していますが、何よりも、

 

人事を尽くして天命を待つ!!!

 

という事が大切で必要です!!!

 

 

【 言葉が通じない出逢い 】

1783年(天明3年)7月、島が見え始めたので、伝馬船に乗って上陸を果たす事が出来ました!

7ケ月間の漂流生活で1人が犠牲となったものの、16人が生き残りました。

 

辿り着いたのが北方領土の遙か先、日本から約3、500キロ離れた北太平洋アリューシャン列島のアムチトカ島でした。

そして、先住民のアレウト族と出逢います。

しかし、光太夫が率先して話し掛けるも「言葉」は通じません!

 

そこで、試しに銅銭をあげたら喜んで受け取ったので、次に握り飯をあげた所、これは口に合いませんでした(笑)

アレウト族は狩猟民族なので、穀物を食べる習慣が無かったのが「理由」です。

 

光太夫がコミュニケーションを取れずに苦慮していると、アレウト族がどこかに連れて行こうとするので、従って付いて行きます。

すると、向かった先の崖の上に銃を持った2人の男がいました。

これが、最初のロシア人との出逢いです!