未来のトラウマを創り出さないために ~予期不安と取り越し苦労の関係も~ 

善悪の判断もせず、故に、好ましいもの、好ましからぬもの、といった判断もしない

 

という性質があります。
つまり、無意識(潜在意識)は、

 

単にあなたの焦点が合っている点に、エネルギーを注ぎ込んでいるだけ

 

という風に働いているだけです。
つまり、

 

嫌だ!嫌だ!と思い続けている、「嫌なもの」にエネルギーを注ぎ込む結果になっている

という事になり、

エネルギーを注ぎ込んだ結果として、不安な出来事などを引き起こしやすくなってしまう

 

という結果に繋がる怖れは多少なりとも存在するという事です。
そして、ここまでお読みになって頂いて薄々感づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、「他界された・・・」、または、ある特定の時期や状況、あるいは「予期不安」というのも、確かに過去における何かしらの出来事が一因となっているという要素は存在しますが、

 

そもそも、未来のトラウマというのは存在し得ない性質のものである

 

という事がご理解頂けるかと思います。
勿論、過去のトラウマと向き合い、そこから学びを得て、その先の人生に素敵な変化をもたらすという事は出来ますし、とても効果もあります。
ただ、やはりトラウマと向き合うのが怖い、まだ準備が出来ていない、というケースも多いです。
トラウマというのは「前世」も含め、それこそ大小合わせると星の数ほどにもなってしまいます(笑)
このような全てのトラウマの一つ一つに向き合い解消していこうと試みると、

 

それに費やす時とエネルギーは、あなた(自我)という存在をはるかに凌駕してしまう

 

という事にもなってしまいます。
なので、そのような時は、

 

トラウマなどに向き合うのを先送りする

 

という事も出来ます。
そして、そのためには、

 

これから、どうなりたいのか? これから、どうしたいのか?
を考え、
そのようになった(実現した)自分として日常生活を送る

 

というのが効果的になります。
そして、トラウマなどが笑い話のように話せるようになった時には解消しても良いという事です。
実際は笑い話になっている事で、既にトラウマはほとんど解消されておりますが(笑)
そして、このような実現した自分を振る舞っていく際には、次のような新たな「予期不安」を感じる方も多いです。

 

でも、そのような自分になれなかったらどうしよう・・・???

 

と。
お気持ちはよく理解出来ます。
このように感じてしまう際は、まず、

 

なりたい自分を到達点として、しっかりと意識する

 

という心を持って下さい。
そして、到達点さえしっかりと持っていれば、

 

到達点 → 失敗? → (予期)不安 → 到達点 → 失敗? → (予期)不安 → 到達点・・・

 

と何度も繰り返しても構いません。
これは、一見すると同じ事の繰り返しのように見えますが、そうではありません
到達点さえしっかり意識しておけば、

 

繰り返し行う事で、到達点へ向けてあなたの意識が定着していく

 

という作業を行っている事になり、着実に到達点へ向けてあなたは変化していきます
言わば、未来のトラウマを創り出すという事は、

 

到達点を(予期)不安、あるいは、失敗?に据えているだけ

 

だからです。
極端に表現すると、なりたい自分という到達点さえしっかりと意識しておけば、

 

あなたは自然と自動的にその(望ましい)方向に進んで行かざるを得なくなる

 

という力学が働いてくれます。
そして、歌手の「B’z」の楽曲の中の「ねがい」(作詞:稲葉 浩志)という歌の一節に次のようなものがあります。