その時に、何か日常とは違う出来事が起こっていたら思い出せるかもしれません。
しかし、多くの人は思い出せているとは思うけれど、本当に正確な記憶かどうかは分からないと思います。
もしかしたら、1週間前と3日前の歯磨きの行為が重なっている記憶かもしれません。
このケースは自転車に乗れるようになってから、自転車に乗れる方法を正確に説明出来るか???というのと似ています(笑)
このような日常的・習慣的行為を思い出す必要性があるケースはあまりないと思います。
しかし、鍵をどこかに置き忘れてきたなどの場合では、朝からの行動を思い出してみたりといった経験はないでしょうか!?
この場合では、意外と日常的・習慣的行為を正確に思い出すのは難しい一面もあることを思い出し、普段であれば行かない部屋や、取らない行動を考えて、その場所を探してみて下さい。
意外な所で探し物を発見するのはよくあります(笑)
【 ウソ(嘘)のケース 】
最後は「ウソ(嘘)」についてです。
本人が「ウソ」をついている場合、ヒプノセラピー(催眠療法)で本当の記憶を呼び覚まし、真実を語らせることは出来るでしょうか???
結論から言いますと、真実を語らせるのは(ほぼ)不可能です!!!
これは「全ての催眠は自己催眠である」という催眠の本質から導き出されます!!!
つまり、本人にとって不都合な真実などは、どんなに深い催眠下でも強制的に語らせることは出来ないということです。
これは催眠下でも意識はハッキリしていることの証にもなりますし、催眠下で個人の秘密や銀行の暗唱番号などをセラピストに聞き出されてしまうなども、あり得ないということになります。
(勿論、秘密や暗証番号などを聞き出すセラピストはいません!!!)
【 偽りの記憶というケース 】
ただ、「ウソ」をついている(と思われる)場合でも、先程の「記憶が抑圧」されているケースから「偽りの記憶」が生み出されている場合もあります。
この場合は本人にとって自分を守るために生み出した「偽りの記憶」(例えば先程の「悪いのは自分」など)こそが「真の記憶」となっているため、単純に「ウソ」をついているとは言い切れない場合もあります。
また、催眠下で何か自分の中の心や思いに気づき、当初は不都合な真実なので話さないとしていたことを、やっぱり真実を話そうと思うに至ることはあります。
このような場合でも、強制的なものではなく、あくまで本人の気づきから導き出される真実ということになります。
色々なケースを見てきましたが、勿論、今回紹介したケースが全てではありません!
そして、冒頭でコメントした金銭問題にまつわる「記憶の整理・確認をする、記憶がない」ということを、「単なる物忘れ」、トラウマなどによる「記憶の抑圧」、「日常的に習慣的に行っていること」、そして「ウソ(嘘)」の内のどれなのだろう???などを、自分なりに当てはめて考えてみて下さい(笑)
真実は、、、当の本人には必ず分かっているはずです、、、
このような「記憶にない」などの発言は今までも常套句として使われてきましたし、残念ながらこれから先も使われていくことでしょう、、、
是非、自分なりに真実を見つけるために「記憶」という観点からも色々検証してみて下さい!!!
※ カウンセリング等をご検討の際には、私が登録相談員をしている以下のリンク先も参考になります。