子どもの記憶 ~中間世記憶・胎内記憶・前世(過去世)記憶から可能性を探る~

「胎教」なども実際に行っている方も多いかもしれませんので、この記憶は比較的理解しやすい記憶かもしれません。

このケースでも、妊娠中に母親に起こった出来事や、その当時の母親、そして父親や周囲の方々の感情を話す子どもも比較的多く見受けられます。
胎内での出来事はヒプノセラピーにおける年齢退行療法においても、当時の記憶や感情を思い出す方は多いです。

 

私もヒプノセラピストの資格を取得するに当たり、何度か年齢退行療法を経験しました。
するとある時、これから産まれ出ようとする直前に遡りました。
私は、セラピー中、なんとなく息苦しくなって、早くこの場所から出して欲しいと思いました。

 

私自身、特に不都合な経験はありませんでしたが、このセラピーを経験するまでは、何となくゴールや目標が近づいていると感じると、心が焦るということを何となく感じていました。
この退行経験が実際の出来事かどうかは分かりませんが、それ以来、ゴールや目標が近づいていると感じる時は、心を落ち着かせようと意識することが出来るようになりました。

 

最後は「前世(過去世)での記憶」です。
前世での記憶を話し出すのは、3歳頃から始まり、6,7歳頃で話すのを止める、あるいは忘れてしまうケースがとても多いです。
通常は、子どもの想像力はたくましいなぁ~という軽い気持ちで聞き流すことが多いかもしれませんが、そのように子どもが話している内容に耳を傾けると驚くような発見があるかもしれません。

 

勿論、小さい頃に読んであげていた絵本の内容などと前世の記憶が混在しているケースもあります。
これは「偽りの記憶」と呼ばれているものですが、子どもが何かの質問に想像力を使って何度も答えていると、その子どもには実際の記憶として定着していくという記憶です。

 

ただ、前世の記憶にせよ、偽りの記憶にせよ、それが表面に表れるということは、その子どもの潜在意識には何か意味のあることと考えられますので、そのような際は子どものお話に耳を傾けてあげてみて下さい。

 

このような前世の記憶に関しては、実際に色々な研究がなされています。
前世の研究で比較的有名なのは、バージニア大学医学部精神医学・神経行動科学科知覚研究所の所長であった、イアン・スティーヴンソン博士の研究です。
氏の「前世を記憶する子どもたち」の書籍は有名ですし、バージニア大学では現在も継続して研究・検証が進められています。

 

また、日本においても「勝五郎の話」という前世記憶にまつわる有名なお話もあります。
これは、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンによって紹介されたお話ですが、インターネットなどで「前世 勝五郎」などと検索すると内容が出てきますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。

 

そして、前世の手掛かりとしては、ぶつけた覚えもないのに、小さい頃からあるあざや傷跡のようなものが見受けられるケースもあります。
他には、「異言」という現象も多数報告されています。
これは前世療法などのセラピーで、催眠下において習ったこともない言葉を話すという現象です。
そして、その言葉は、訪れたことのない他の国で、数百年前までは使われていたが、現在では話されることのなくなった言語であるというケースが報告されています。

 

色々と子どもにまつわる記憶を見てきましたが、前世が本当にあるかどうかは分かりません。
中間世の記憶も同様です。
また、そこで語られる内容が真実であるかどうかを発見するのも容易なことではないでしょう。

 

私は前世などを解明することを目的としている訳ではありません。
それについては、色々な研究や検証をされている方が多数いらっしゃるので、お任せしたいと思っています。

 

大切なのは、何かしらの時点で、理由も分からない記憶などが呼び覚まされた時に、