明石家さんま さんの「神対応」から ~生きてるだけでまるもうけ!という加点方式の人生~

幸せになるには、何かを犠牲にしなければならない

 

という「思い込み」を形作る基盤となっていきます。
私達はどちらかと言うと、人生を「加点方式」ではなく、「減点方式」で捉えがちな傾向もあります。
また、「つつがない100%の人生」を送りたいという「幻想」にも捕らわれがちになります。

 

しかし、「減点方式」の人生では、「100%の人生」を送ることはほとんど不可能なことと思います。
今日は少し腹を立ててしまったからマイナス5点、見て見ぬふりをしたからマイナス10点。
そのような今日でも、美味しいものを食べられたからプラス5点上げて、差し引きマイナス10点の今日としよう、という発想もあり得ます。

 

一日を振り返り、明日のための反省点に気づくことは、とても大切なことと思います。
しかし、毎日を差し引きプラスになる点数で人生を送っていくことも、なかなか大変なことです。
なぜなら、差し引きプラスになる点数を付けていると、だんだんマイナスの点数の出来事に気づきにくくなっていくからです。

 

ところで、明石家さんま さん繋がりで、明石家さんま さんの歌に「笑顔のまんま」というのがあります。
作詞は明石家さんま さんと、作曲も手掛けたBEGINとの共同作詞となっています。
そして、この歌の歌詞の一節に以下のようなフレ-ズがあります。

 

『 そうさ 人生 生きてるだけでまるもうけ! 』

 

以前、明石家さんま さんの番組を観ていた時に、さんま さん自身がこのフレーズを自分の人生で一番大事にしている、とお話していました。

 

「 生きてるだけでまるもうけ! 」

 

このフレーズから、私達は実はこの世に生きているだけで本来は素晴らしいもの、そして、生きているだけで実は100%の人生を送っている、、、、、と私には感じられます。

 

「加点方式」の人生を送るのは、実はとても簡単なことです。
そもそも生きているだけで100%です。

 

先の例のように、今日は少し腹を立ててしまったからプラス3点、見て見ぬふりをしてしまったからプラス1点、そして、そのような今日でも美味しいものを食べられたからプラス5点、という風に、

 

反省する出来事に対しては、少ないプラスの点数を自分に与える

幸せな出来事に対しては、多いプラスの点数を自分に与える

 

というように、人生を肯定的に捉えていくことが出来るようになります。
そして、同じプラスの点数でも、少ない点数は明日への糧とし、多い点数は更なる明日への希望とすることが出来ます。
そして、「加点方式」の一番の利点は、

 

自分を慈しむことが出来る

 

という点です。
「減点方式」では、「自己嫌悪」「罪悪感」が増していきますし、その結果「自己憐憫」「嫉妬」そして「共依存」へと繋がっていく怖れもあります。
ちなみに「共依存」とは、自分と同じような苦しみを持っている相手と共感し、そして、相手に共感して貰うために、どんどん苦しみをお互いにエスカレートさせていく兆候です。

なお、あるご病気や依存症などで、そのご本人やご家族の方などが情報を共有し合ったり、お互いに心を開いて話し合っていくようなケースは「共依存」ではありません。
なぜなら、そこには「現状を変えていこう!」という明白な、そして肯定的な目的・動機がありますので、誤解なきようお願い致します。

 

明石家さんま さんの根底には、「生きてるだけでまるもうけ!」ということがあることと思います。