安保法案と物事・出来事の反映 ~対話を通して真の共通項を見つける大切さ~

メディアやマスコミは、第二次世界大戦での軍部の情報を垂れ流すということにより戦争を仰ぎ続けた反省から教訓を得ているのが本来の姿です。
しかし、今はメディアやマスコミ同士が、双方の言い分を通したいがために、批判のための批判を繰り広げているようにも見受けられます。
多様な意見があって然るべきという本来の姿が歪められ、メディアやマスコミが両極に「分離」されている状況です。

 

そこで「世論調査」にも差が出てきています。
今回の法案に対する世論調査は別ですが、私は個人的に「多数の世論」が正しいとは感じられないケースもあると思います。
例えば、少し前にギリシャにおいては「少し節約をしましょうか?」と国民投票が行われました。
しかし、投票の結果、節約はイヤだ!が7割近くを占めました。
借金を返せません。しかし、節約はイヤです。でも大変だから、もっとお金を貸して!というのは、私には理解出来ません。

 

今回の法案に対する世論調査では、概ね賛成が4割程、そして反対が6割程となっています。
しかし、「説明が充分か?」という項目では、充分が1割強、不充分が8割強となっています。

 

「戦争」とは「外交」の失敗の結果です。
つまり、「話し合い」が不充分であり、双方が、あるいは一方が「話し合い」を放棄した結果です。

 

そして、「火がない所に煙は立たぬ」という諺があります。
ここでの「煙」は「戦争」という現象です。
誰かが「火」を起こした結果です。
「戦争」はある特定の一部の人が「火」を付けてきたことは、過去の歴史を見ても明らかです。

 

今回の安保法案については、友達同士、夫婦間、親子、そして家族の間でも意見が分かれるケースも出ているかもしれません。
しかし、今、覚えておかなければならないことは、

 

「賛成反対でいがみ合ってはならない!」

 

ということです。
「火」を付ける人は、このような「いがみ合い」を利用して、「分離」させていきます。

国会での出来事でも、「戦争」を引き起こすために付け入る隙も、全て、

 

「話し合いの欠如」

 

が「源」になっていると思います。
それが先ほどの世論調査の結果として、「説明が不充分」ということに繋がっていると思います。

 

また、日本は韓国や中国と仲が悪いとも言われています。
しかし、本当にそうでしょうか?
日本では韓流ブームもありましたし、韓国でも日本の歌などを好きという人々は多いです。
また、中国の人々も日本が嫌いであれば、これほど観光にやって来るでしょうか?

 

私も大学院時代に、韓国、そして中国の留学生の方々とお酒を飲んだりしながら色々な話をしました。