心の自給率を満たす為の方法 ~米と小麦のせめぎ合いから学ぶ~

第542回:『 心の自給率を満たす為の方法 ~米と小麦のせめぎ合いから学ぶ~ 』

【 その他参照ワード:余剰農産物処理法、キッチンカー、学校給食、大店法 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

今年(2024年)の漢字は、「金(キン・かね)」が選ばれました!

政治家の裏金問題もありますが、多くの「物」で物価高騰が続いています。

更に、米の価格も高騰し、米不足になった時季もありました、、、

 

そして、

 

衣食住はお金で「買える」が・・・

お金は衣食住の「代わり」にならない・・・

 

という「差異」が、大切なポイントです!

 

 

ちなみに、「衣食足りて礼節を知る」との言葉もあります、、、

 

では、ここから『 時をかけるテレビ 』(NHK)で取り上げられた、「 NHK特集 食卓のかげの星条旗 ~米と小麦の戦後史~ 」の回を少し眺めます!

そして、この回は「1978年」の放送なので、眺める内容も「今」ではなく、「当時」のものです、、、

 

【 余剰農産物処理法の思惑 】

アメリカの農務省は、ペンタゴン(国防総省)に次ぐ大官庁です。

世界各地に情報網を張り巡らし、64ケ国の大使館に100人を超える農務官を常駐させています。

そして、農務官からの情報と、人工衛星からの写真を元に、「外国の農産物」の収穫予想をしています。

そして、アメリカは国内で生産した小麦の60%を「輸出」していますが、この仕切りをしているのも農務省です。

 

農務省には「ガラスの檻(おり)」と呼ばれる農務長官室があり、昭和29年(1954年)1月、この部屋で重大な農業政策の発表がありました!

 

 

その内容が、

 

10億ドル相当の余剰農産物を・・・

友好諸国の経済強化の為に使う・・・

 

というものでした。

これが「余剰農産物処理法(案)」と呼ばれます。

 

法案では、外貨不足の国には自国通貨での販売を認め、支払いも猶予し、利益をその国の経済活動に使う事を認める「アメ」が規定されます。

つまり、アメリカから食料を買えば、買った国の政府の「資金調達」になるという意味です。

 

しかし、支払い代金の一部は、アメリカが相手国内での「市場開拓事業」に使える「ムチ」も、同時に規定されました。

 

 

これが、アメリカの「思惑」の一つでした、、、