ニアミスという疑似体験を通して学び切る:後編 ~9.11事件から~

【 悲嘆に包まれて 】

同じくセンターに居合わせたのが、元軍人(海兵隊中佐)のロバート・ダーリングです。

なぜなら、当時のロバートは大統領の移動手段を確保する為に、連絡係の任務に就いていたからです。

 

そして、午前9時52分、センターに1本の電話が入り、目の前にいたロバートが取りました。

すると、4機目となるニューヨークを離陸したサンフランシスコ行きのユナイテッド航空93便が、進路を変えてワシントンへ向かっているとの通報でした。

数字上では、航空機は残り20分ほどでワシントンに到達する計算です。

そして、

 

民間人が多数搭乗している中・・・

軍の戦闘機による航空機の撃墜が命じられる・・・

 

という決断が下されました。

 

 

しかし、機内では複数の乗客達がハイジャック犯と格闘していました。

そして、

 

軍による撃墜が実行される前の・・・

10時3分に航空機は墜落・・・

 

しました。

そして、ホワイトハウスを始め、ワシントンの町は守られたものの、ロバートも幹部達も言葉を失い、悲しみと複雑な思いで一杯でした、、、

 

 

【 自分に出来る事で良い 】

センター内の誰もが疲労も重なる中、食事も摂れていませんでした。

そこで、既に避難を終えていた料理長のウォルター・シャイブに対し、料理を作る為にホワイトハウスへ戻る要請が出されました。

しかし、この頃のホワイトハウス周辺は、厳重で物々しい警備が敷かれており、シャイブは自身の著作「大統領の料理人」(訳:田村明子)で、以下の通り回想しています、、、

 

シャイブ:
『 辺りはショットガンやライフルを抱えた警官ばかりだった。 私は飛行機が降って来る事も心配だったが、過敏になった彼等に撃たれる事も、同じくらい恐れていた。 』

 

しかし、意を決したシャイブは、危険を承知でホワイトハウスに戻り、一人で650人分の料理を手掛けました。

そして、ホワイトハウスに留まったシークレットサービスなどは然り、周辺で救助に当たっていた消防士などにも、シャイブの料理が届けられました、、、

 

 

【 最後に助けになるのは 】

センターで任務に当たっていたロバートは、一連の出来事を振り返り、以下の通り総括します、、、

 

ロバート:
『 安全な場所にいた私達を、安全が確保されていない場所にいたスタッフが、ずっとサポートしてくれました。 私にとって、彼等は英雄です。 私が学んだ最大の教訓は、どんなに国が準備しようとも、危機の時に大きな事を成し遂げるのは、普通の人達だという事です。 私は決して忘れません。 』

 

 

では、番組は終了し、一点だけコメントします!

同じく前回では、

 

人間は自然に抗(あらが)う事は出来ないが故に・・・

その事実を出発点とする・・・

 

と、コメントしました。

しかし、少なくとも今回のテーマに関しては、

 

全ては人間が引き起こしているが故に・・・

100%回避出来るに留まらず・・・

起こらない&起こさせない事も100%可能!!!

 

というのが事実であり真実です!

 

 

では、視点を変えて『 頭のいい子を育てるおはなし366 』(主婦の友社)から、「 ハーメルンの笛ふき 」をメタファー(物語や比喩・暗喩)として眺めます!

 

【 物語 】

今から七百年以上も昔、ドイツのハーメルンという町で本当にあった事として、伝わっているお話です。

その年、どういう訳かハーメルンには沢山のネズミが現れて、町の人達は、とても困っていました。

チーズが囓(かじ)られたり、スープを舐(な)められたり、食べ物をしまった箱や樽が囓られたり。

もの凄い数のネズミ達がキーキー町じゅうを走り回るので、ぶつかったり、踏んづけたりしないようにするのも、大変でした。

 

そんな時、背の高い男が町にやって来ました。

その男は、まるでサーカスにいるピエロみたいな服を着ていました。

男は市長さんに言いました。

「 私はネズミ獲りの名人です。 私がこの町のネズミを追い払ってあげたら、金貨を千枚くださいますか? 」

「 もちろんだよ! この忌々しいネズミどもを片付けてくれるのなら、金貨千枚なんて、お安いもんだ! 」

 

 

それを聞いた男はニッコリ笑うと、通りに出て行きました。

そして一本の笛を取り出して、吹き始めたのです。

すると、町じゅうのネズミが集まって来ました。

 

大きなネズミもいれば、小さなネズミもいます。

太ったネズミも、やせっぽちのネズミも。

黒いネズミ、茶色いネズミ、灰色のネズミ。

 

男が笛を吹きながら歩くと、ネズミ達もぞろぞろと後を付いて行きます。

そして男が町を流れる川に着くと、不思議な事にネズミ達は、みんな自分からピョンピョン川の中へ飛び込んだのです。

こうしてネズミ達は、みんな死んでしまいました。

 

 

「 さあ、金貨千枚をください。 」

笛吹き男が言います。

でも、市長さんは、金貨をあげるのが急に惜しくなりました。

「 いやあ、千枚は多すぎる。 金貨五十枚で充分だろう。 」

それを聞いた笛吹き男は言いました。

「 約束を破るのですか? 分かりました。 今度は違う笛の音を聞かせましょう。 」

 

男はまた笛を吹き出しました。

先ほどより美しく、聞いている誰もがウットリするような音色です。

すると、その音に惹き付けられるように、小さな子ども達が笛吹き男の所に集まって来ました。

 

 

男が歩き出すと、子ども達は、みんな嬉しそうに飛び跳ねながら、その後を付いて行きます。

大人達が止めようとしても、ダメ。

町じゅうの子ども達が、ぞろぞろぞろぞろ男の後を付いて行きます。

 

男と子ども達が山の麓に着くと、突然、山の斜面に大きな穴が空きました。

男が笛を吹きながら穴に入って行くと、子ども達も続きます。

そして全員が中に入ると、穴はスーッと閉じてしまいました。

 

「 約束を守らなかった罰だ・・・ 」

大人達は後悔しましたが、子ども達はもう二度と町に戻って来ませんでした。

 

 

では、メタファーも終了ですが、この箇所は私のコメントはせず、あなたの「自由な感性」で捉えて下さい!

その上で、一点だけ(笑)

 

それは、私達人間は、

 

笛吹きの男???

それとも、ネズミ???

あるいは、市長に代表される大人???

もしかして、子ども達???

はたまた、物語を読んでいる読者???

 

あなたであれば、どれに当てはまると考えますか、、、

 

 

そして、TOPICSでは、

 

私達という存在は多面多層

 

と、幾度も伝えています、、、

 

では、締め括りに入ります!