【 赤ちゃんポスト 】
2007年5月、熊本市にある医療法人聖粒会の慈恵病院が、生みの親が育てられない子どもを、
匿名で預け入れる事が出来る「こうのとりのゆりかご」・・・
いわゆる「赤ちゃんポスト」を開設!!!
しました!

そして、開設日には院長の記者会見などを含め、現場では多くの報道陣も集まっていました。
そして、報道陣も帰り、現場が落ち着きを取り戻してから、僅か数時間後、
赤ちゃんポストに一番最初に預け入れられた子ども
がいました。
それが、(番組放映当時)この春に高校を卒業したばかりの、宮津 航一さんです。
宮津さんが3歳の時、赤ちゃんポストに預け入れられました。
そして、当然ながら宮津さん自身は、
自分の名前も誕生日などの身元情報も全く分からない中・・・
一方で朧気ながらも断片的な記憶もある・・・
という状況でした。
そして、赤ちゃんポストから児童相談所に保護が移され、その後に里親委託を受けました。
そして、高校2年の時に養子縁組が成立し、戸籍上も家族になりました。
ちなみに、番組放映当時の2022年、開設から15年で161人が赤ちゃんポストに預け入れられました。
そして、宮津さんのように、
出自が分からない子どもは2割
に上ります。

【 ドイツ発祥の内密出産 】
ドイツでは、2000年に赤ちゃんポストが開設され、全国約90カ所に設置されました
しかし、国の諮問機関から、
子どもの出自を守れない
との理由で、赤ちゃんポストの廃止を勧告されました。
その代わりとして法整備されたのが、
内密出産!!!
です!
内密出産とは、
相談員一人だけに身元情報(氏名・生年月日・住所)を明かし・・・
病院では匿名で出産出来る・・・
という制度です。
そして、ドイツでは身元情報(出自証明書)は国が管理します。
そして、16歳以降の子どもは国に申請し、生みの親が許可すれば出自を知る事が出来ます。
そして、2014年5月から2019年12月迄の間、内密出産で661人の赤ちゃんが誕生しました。

【 日本初の内密出産 】
ドイツの視察を経た同じく慈恵病院が、2019年に日本で初めて内密出産を導入しました。
そして、2021年に日本初の内密出産が行われました。
そして、退院の日まで、慈恵病院は生みの親の本名も生年月日も知り得ません。
ただ、慈恵病院は誕生した赤ちゃんの為に、
ほんの僅かでも良いので・・・
生みの親の身元情報を残して欲しい・・・
と、お願いしました。
すると、健康保険証と顔写真付きの学生証のコピーが入った封筒が、生みの親から慈恵病院に渡されました。

しかし、現在の日本では、
内密出産の定義も決まっていない
のが実状です。
また、生みの親から渡された封筒一つに関しても、
いつ開封して良いのかも然り・・・
開封した際に生みの親を困らせる状況に追い詰めないかなどの対応も含め・・・
何も決められている事がなく・・・
全ては託された病院や関係者を含む・・・
当事者同士で対応しなければならない・・・
のが現状です。

ちなみに、今回の生みの親は、封筒を開封するかどうかは、子どもが18歳になった時に決めたい意向を慈恵病院に伝えました。
【 特別養子縁組と同じ動機と壁 】
内密出産を行う動機も、特別養子縁組と同じく、
子どもの命を救う為!!!
です!
しかし、内密出産に関しても、法律違反のリスクが内在しています。
それは、子どもの戸籍を作成する為には、自治体に出生届を提出する事が必要です。
しかし、病院が生みの親の名前など、
何かしらの身元情報を把握しているにも関わらず・・・
母親の情報を空欄のままで提出すると・・・
公正証書原本不実記載罪に問われる可能性がある・・・
というものです。

そして、先の慈恵病院の初の内密出産のケースでは、院長が国会での説明も行うなどの過程を経た7ヶ月後、
国は内密出産に関するガイドラインを初めて示す
に至りました。
これにより、
医師が罪に問われず・・・
全国の病院で内密出産が可能・・・
になりました。
ただ、
子どもの出自に関する情報の保管は国ではなく・・・
病院ごとに保管する・・・
と示されました。
つまり、特別養子縁組での民間の斡旋機関と同じく、
病院が廃業や倒産すれば・・・
生みの親の身元情報に辿り着けない・・・
という怖れが残されたままです。
また、
子どもが、いつの年齢から出自に関する情報を知る事が可能になるのか???
なども示されませんでした、、、

では、2つの番組も終了し、締め括りです!