【 賛否両論が渦巻く壮大な社会実験 】
1979年、ロキーチは社会学者の妻と共同で、壮大な社会実験を計画しました!
それは、ワシントン州の一部の地域を対象にした、
《 偉大なるアメリカの価値観テスト 》
と称した実験です(笑)
そして、壮大な社会実験たる所以が、
テレビ番組を使って・・・
視聴者に内発的アプローチを試みる・・・
という内容だったからです、、、

番組に参加した視聴者に、今度は18の価値観を提示し、優先順位を付けさせました。
すると、自由が3位で、平等が12位との結果になった事が放映されました。
そして、ロキーチが以下の発言をする映像も、同時に放映されました、、、
ロキーチ:
『 結果は、私達のほとんどは自由の価値を心から重視しているが、平等の価値を重視する人は多くない事を示しています。 』
更に、ロキーチの発言の直後に、司会者が視聴者に向けて、以下の問い掛けをしました、、、
司会者:
『 これはアメリカ人が、他者の自由よりも、自身の自由を遙かに重視している事を示唆しているのでしょうか??? 』

そして、同じく実験の狙いは、
テレビを観た視聴者に、平等について考えさせる事で・・・
平等の価値を高める事は出来るのか???
というものでした。
そして、結果的には、黒人と白人の平等を訴える非営利団体への寄付率が、
番組が放映されなかった地域よりも・・・
番組が放映された実験対象地域では75%も高くなった・・・
つまり、実験は成功した・・・
と、ロキーチは結論付けました。
そして、ロキーチは話します、、、
ロキーチ:
『 メディアは自分で選択して視聴する為、自ら気づきを得たと考えやすい。 』

ただ、ロキーチの考えと手法には、賛否両論が渦巻きました。
なぜなら、
欠点を示す事で・・・
改善を促す効果もあるかもしれないが・・・
誰かや何かにとって都合の良い・・・
プロパガンダに悪用される怖れもある・・・
からです、、、

そして、最初の方で『 1964年、ロキーチは3人のキリスト実験の顛末をまとめた著作を発表したものの、様々な方面から批判を浴びました。 』と紹介しました。
ただ、20年後の1981年、更に加筆された著作が出版されました。
その後書きとして、ロキーチはキリスト実験の3人の被験者に向け、初めて謝罪しました、、、
ロキーチ:
『 例え科学の名においてであっても、私には神のように振る舞い、彼らの日常生活に四六時中、干渉する権利は無い。 』

では、番組の紹介は終了し、ここ迄の内容を中締めしつつ、次のメタファー(物語や比喩・暗喩)に繋げます!
【 逆もまた然りの信念 】
私達の誰もが、
必ず何かを信じている!!!
というのが事実であり真実です!
しかし、《 私には信念が無い。 》との意見もあるでしょう、、、
ただ、
『 私には信念が無い。 』との信念を抱いている!!!
というのも事実であり真実です!
言葉遊びに思えるかもしれませんが、とても大切で必要な視点です、、、

そして、価値観との言葉も出て来ましたが、表現を変えると、
物事や出来事への意味付け
になります。
例えば、《 コップの中の半分の水 》に関し、どのような意味付けをするか???も同じです(笑)
勿論、これもポジティブとネガティブの「過度な二者択一」ではありません、、、
そして、前回の締め括りでは、今回に繋がるヒントの一つとして、
信念は個人のみに当てはまる訳ではなく・・・
集団にも同じく当てはまる・・・
ただ、集団は時に群集(群衆)心理に陥りやすい・・・
という視点を伝えました。
そして、これも表現を変えると、
「集合無意識」に無批判で飲み込まれない為に・・・
時には「疑う」姿勢も大切で必要・・・
という事です、、、

では、『 頭のいい子を育てるおはなし366 』(主婦の友社)から、メタファーとして「 はだかの王様 」(アンデルセン)を眺めます!
【 物語 】
昔々、オシャレが大好きな王様がいました。
ある日、機織り職人を名乗る二人の男がやって来ました。
『 私達は、世にも美しい布を織ることが出来ます。 けれど、その布は、愚か者には決して見えないのです。 』
『 なんと、それは面白い。 』
王様は男達に早速仕事に取り掛かるよう命じ、たくさんお金を渡しました。
男達はそのお金をカバンに隠し、糸も何も無い空っぽの機織り機で、さも忙しく働いているようなフリをしました。

そうとは知らない王様は、布を早く見たくて仕方ありません。
でも、もしも布が見えなかったら?
みんなに愚か者だと思われてしまいます。
そこで王様は、正直者の大臣に、『 どのくらい織れたか見て参れ。 』と、言いつけました。
大臣が男達の仕事場へ入ると、男達は布を見せるフリをしながら言いました。
『 どうです。 色も柄も素晴らしいでしょう。 』
なんと!
布が見えないぞ。
わしは愚か者だと言うのか。
大臣はとても焦りましたが、口では、『 これは、素晴らしい。 見事な布ですな。 』と言って、王様には、素晴らしい出来映えだったと報告しました。

それを聞いた王様は、次に人の良い役人を行かせました。
役人も見えない布を褒め、王様に、『 本当に見事な布でございました。 』と、報告しました。
二人に見えたのなら、大丈夫だろう。
そう思った王様は、ついに布を見に行くことにしました。
けれどもちろん、ありもしない布が見えるはずはありません。
王様は気づかれないように、『 大いに気に入ったぞ。 次の行列に間に合うように仕立ててくれ。 』と、落ち着き払って命じました。

さて、行列の日がやって来ました。
男達は、ありもしない服を王様に着せるフリをしました。
立派な服を着たつもりになっている王様が、町中の人の前に姿を現しました。
町の人々は、もちろんビックリ。
でも、見えていないことを知られてはいけません。
みんな口々に褒めました。
『 何とご立派なお召し物だ。 』
『 本当に、何と美しい。 』
その時、小さな子どもが言いました。
『 王様ったら、裸じゃないか。 』

それを聞いた人達は、あっと思いました。
そうか、見えないのが当たり前なんだ。
『 俺も服なんて見えないぞ。 』
『 王様は裸だ。 』
みんなの声は王様にも聞こえていましたが、王様は胸を張って堂々と歩き続けました。
王様も大変ですね。

では、メタファーも終了し、締め括りです!