【 筋が通っているケチ平 】
山岡士郎が勤務する東西新聞社では、アフリカの飢餓を救う為の募金活動をする事になりました。
そこで、日本でも五本の指に入る石油会社の大日石油に、募金をお願いする事になりました。
しかし、大日石油の本社ビルは小さい上に、外見も中身もみずぼらしいものでしたが、これは社長の成沢平吉の方針でした。
成沢は経済界では、日本三ケチの一人として名高く、ケチ平と呼ばれていました(笑)
つまり、そのケチ平から寄付を募る事が出来れば、他の会社も断れないだろうというのが、東西新聞社の思惑でした。

そこで、東西新聞社の大原社主が自らで出向き、ケチ平を接待する事になりました。
そして、場所は料亭の豪華な部屋でした、、、
ケチ平:
『 ずいぶん金のかかった部屋ですなあ。 』
大原社主:
『 はっはっ、金がかかっているといっても、大資産家の成沢さんから見ればはした金でしょう。 』
ケチ平:
『 何を言われる、世の中に、はした金などという金はない! お金は一円でもお宝ですぞ! 』

そこに、豪勢な料理が運ばれて来ました、、、
ケチ平:
『 今日の料理は金がかかっていますな。 』
大原社主:
『 え、まあ、それは成沢さんに喜んで頂こうと・・・ 』
ケチ平:
『 私は少しもうれしくなーい!! あんた達、頭がどうかしてんじゃないのかね!! アフリカの飢餓を救うための募金をしているんだろう、だったら今日の料理に金なんか遣わず、その分アフリカに送ってやればいいじゃないか!! 私は天下のケチ平と呼ばれる男だ、金の有難みは骨の髄までしみて分かっておる、無駄金を遣うなんて死んでもイヤだ!! それを私のためにこんな無駄金を遣うとは・・・ うれしいどころか悲しくって涙が出る!! 』

そして、馬鹿な金の遣い方をする人間に金を預けたら、何をされるか分かったものじゃないと憤慨して席を立ち、寄付を断りました、、、
山岡:
『 あの人の言うことは筋が通ってますよ、こっちの負けですね。 』
【 あなたはケチ平になれるか!?(笑) 】
そこで、山岡の友達の浮浪者の辰さんが一役買います!
それは、辰さんのレストランと呼べる、デパートの名産品イベントで試食のフルコースをケチ平にご馳走する事でした(笑)
なぜなら、試食なので、
全てタダ(無料)!!!
だからです(笑)

ケチ平は大満足し、一本取られたと話します、、、
ケチ平:
『 こんなにうまい物がふんだんにあってさ、日本人はぜいたく過ぎるよな、バチが当たっちまうぞ今に・・・ こんな物じゃ罪ほろぼしにもならないだろうが、アフリカの人のために遣っておくれ。 』
そして、大原社主に手渡した小切手には、
一億円!!!
と書かれていました(笑)
山岡:
『 只のケチとは違うと思っていたよ・・・ 本当の金の遣い方を知っている男なんだ。 』

では、メタファーも終了し、締め括ります!