【 人間が破壊する自然環境 】
赤道付近でも熱帯雨林(森林)の減少が起きていますが、これは「理由」が違います!
森林減少の多くが東南アジアで、特にボルネオ島では顕著になっています。
ボルネオ島では森林伐採により、1973年には島の「76%」を占めていた森林が、2010年には「28%」に減少しました。
これは、「人間」による伐採(乱伐)が理由です、、、
ボルネオ島ではアブラヤシ農園の開拓が「推奨」されています。
アブラヤシから取れるパーム油は、食用油からバイオマス燃料まで世界で需要が拡大しています。
つまり、世界の需要から「現在進行中」で伐採され続けているという事です、、、
ボルネオ島に限らず、南米諸国では大豆生産の為の森林破壊、ブラジルでは牧畜の為の森林破壊など、「後を絶ち」ません、、、
ところで、ここはシンプルに、
今だけ 金だけ 自分だけ
が当てはまります。
人間が莫大なエネルギーを消費するようになったのは、僅か「100年」程の事です。
人間の「欲望は切りがない」のも事実であり真実ですが、
便利と怠惰は紙一重
です!!!
【 蒸発散という循環が止まると死ぬ 】
ボルネオ島の熱帯雨林が消失すると、「雨」が減少する事が分かりました。
ここには、「蒸発散」という現象が関係しています!
仕組みと流れが以下の通りです。
① 森林に湿った空気がやって来て「雨」が降ります
② 葉や枝に付いた水分は「蒸発」し、土壌染み込んだ水分は木の根から「吸い上げられて」葉から蒸発します(蒸発散)
③ 蒸発散により大気に「戻った」水分は再び雲になり、風に乗って移動し雨を降らせます
つまり、
森林がある事で蒸発散が可能になり、水分が「循環」していく
という事です。
裏を返すと、
森林がないと雨(水分) は土壌から流れ出し、大気に戻れない(雲が出来ない)
という事です。
更に、森林には絶えず太陽からの光のエネルギーが降り注いでいます。
すると、エネルギーが蓄えられ、森林上空の空気が温められ、空へと向かう「上昇気流」が生まれます。
これが、海上から大量の水蒸気を含んだ大気を「引き込み」、雲が生まれて雨が降ります。
つまり、
森林がある事で大気の「対流(循環)」が生まれる
という事です。