【 生き馬の目を抜くかの如くの真似(模倣) 】
ところで、その前の準決勝で、鉄兵は相手に一本上げるから、菊池が仕込んだと言われる必殺技を自分に試させろと、試合中に持ち掛けます(笑)
そして、菊池が見ている前で必殺技を披露し試合に勝ちますが、試合後に菊池から必殺技のアドバイスをされ、菊池の仕込んだ必殺技と違う事に鉄兵は気づきます、、、
決勝戦目前で「当てがはすれた」鉄兵は、藁をもすがる思いから、竹刀をはじき飛ばされても良いように「二刀流」で挑みます(笑)
そして、どうにかこうにか菊池から一本先取します!
実は、菊池が仕込んだのは「木の葉落とし」という全く違う必殺技でした、、、
そして、試合終了直前で必殺技を仕掛け、鉄兵から一本もぎ取り、延長戦開始直後に必殺技で仕留める算段を菊池は立てていました。
なぜなら、団体戦では「風車」に触れた鉄兵から幾度も必殺技を交わされ、「同じ事を二度と繰り返さない」為の算段でした、、、
「木の葉落とし」を仕掛けられた鉄兵の体への衝撃を考慮し、延長戦は10分後の開始となり、菊池の目論見は崩れます、、、
そして、鉄兵は「木の葉落とし」の仕組みを部長から教えて貰い、いざ試合開始となると、菊池の技を盗む為に、わざと菊池に「木の葉落とし」を仕掛けるように仕向けます。
つまり、鉄兵はここでも「身を以て知る」を体現します、、、
そして、逆に鉄兵が「木の葉落とし」で菊池に猛攻を仕掛けます!!!
しかし、いい所まではいくものの、やはり「付け焼き刃」の「木の葉落とし」では菊池から一本取る事が出来ないと「諦め」ます。
そして、最後は「風車」で菊池を打ち負かしました(笑)
実は、鉄兵は団体戦の後に、「風車」を更に上手く交わす為の「練習」をしていた事で、自らで仕掛ける面も「自分の物」にしていました!
鉄兵:
『 おれは独創性はないけど、ホント・・・ 人の技を盗んでまねをするのがじつにとくいなんだもんね・・・ はは・・・ 』
そして、全国大会を控え、「基本」が出来ていない甘さを思い知らされ、鉄兵は「改めて」基本稽古に取り組むようになりました!
ちなみに、大会後にまたまた一事件起こし、鉄兵は三ヶ月の自宅謹慎となります(笑)
ところで、「基本」が次第に「軸や芯」になる事は、とても多いです。
その意味では、鉄兵の場合では、
「順番」は違えど、気づく事で変化する
と言えます。
つまり、これがTOPICSで伝えている、
「成長」は螺旋状に進む
という一側面です!
そして、
相手を真似る時には、自然と相手のクセも身に付く
というケースが圧倒的に多くなります。
しかし、自然と身に付く特徴から、
身に付いたクセに、自分では気づき辛い
という傾向が、これまた高くなります。
そして、鉄兵のように、相手をつぶさに観察するとクセが見抜けるのであれば、
自分で自分を観察する事も同じ
になります(笑)
冒頭のコメントの「同化」を避ける為には、
相手へも自分へも「客観的視点」を保つ!!!
のが役立ちます!
ちなみに、鉄兵に足りなかったのは「心技体」の「心」だったのかもしれません、、、
つまり、「心」が「基本」、、、とも言えます(笑)