目を凝らして気づきリスクを遠ざける ~レプリコンワクチンから~

1.「 レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないという問題 」

日本がレプリコンワクチンを認可してから8ヶ月が経過していますが、開発国である米国や大規模治験を実施したベトナムをはじめとする世界各国で未だにレプリコンワクチンが認可されていないのはなぜでしょうか。

この状況は、海外で認可が取り消された薬剤を日本で使い続けた結果、多くの健康被害をもたらした薬害事件を思い起こさせます。

 

COVID19パンデミックのときのような緊急時を除き、本来、薬剤は安全性が認められるまで世の中に出回ることはありません。

海外で未認可であるということは何らかの安全上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ません。

 

 

2.「 シェディングの問題 」

レプリコンワクチンが「自己複製するmRNA」であるために、レプリコンワクチン自体が接種者から非接種者に感染(シェディング)するのではないかとの懸念があります(※)。

すなわちそれは、望まない人にワクチンの成分が取り込まれてしまうという倫理的問題をはらんでいます。

 

これは医療において最も重要で最も基本的な倫理原則である「危害を与えない」ことへの重大な侵害といえます。

レプリコンワクチンは、感染性を持たせないように設計されている(※)とのことですが、そのことは臨床研究によって実証されなければなりません。

 

しかし、現在までに当該レプリコンワクチンにおけるシェディングに関する臨床研究は皆無(※)です。

レプリコンワクチンが、望まない人にワクチンの成分が取り込まれてしまうという倫理的問題をはらんでいることに加え、10月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけないと考えます。

 

 

3.「 将来の安全性に関する問題 」

遺伝子操作型mRNAワクチンは、人体の細胞内の遺伝機構を利用し抗原タンパク質を生み出す技術であることから、人間の遺伝情報や遺伝機構に及ぼす影響、とくに後世への影響についての懸念が強く存在します。

mRNAベースのワクチンはヒトのDNAを変化させないという根強い主張がありますが、それを裏付ける研究は欠如しており、出所のはっきりしない仮定である(※)ことが明らかになっています。

 

最近の研究では、ファイザー・ビオンテック製のmRNAワクチンの塩基配列がヒトの肝細胞のDNAに逆転写されたと報告されており(※)、ヒトの遺伝情報に影響しないという言説は根拠を失いつつあります。

このような問題が解決されていない以上、定期接種によって広範囲かつ継続的にmRNAワクチンを使用することは問題があると考えます。