幸せと倖せを創造するお裾分け ~もう一つの顔を持つ渋沢栄一から~

【 東京養育院との出逢い 】

七分積金を運用する為に、渋沢は生活困窮者の救済施設だった「東京養育院(以下、養育院)」を訪問します。

しかし、そこでは子どもも老人も病人も同じ所に収容され、100畳ほどの場所に100人以上が詰め込まれる酷い有様でした。

 

渋沢は、養育院は無料の施設とは言えども、これでは余りにも気の毒だと考え、養育院の改革に取り組み始めます!

更に、近代的な診療設備、社会復帰を促す職業訓練所、子ども達の学問所を養育院に併設していきます。

 

そして、渋沢の著書に『 論語と算盤(そろばん) 』があります。

そこに、次の一説(趣旨)が書かれています、、、

 

《 論語と算盤は甚だ不釣り合いで大変に掛け離れたもの。 しかし、富を為す根源は何かと言えば仁義道徳。 論語と算盤という掛け離れたものを一致せしめる事が、非常に重要である。 》

 

 

ところで、日本の戦前・戦中には「修身(道徳)」を悪用した教育が行われていました。

率直に言うと、国家による国民の「マインド・コントロール(洗脳)」です!

「今」というお盆時季も含め、これもメッセージとなっています、、、

 

【 軸や芯をブレさせない 】

銀行の設立以降、渋沢は近代化に必要な基幹産業を次々に立ち上げ、経済界で華々しい活躍をしていきます。

その頃、渋沢は三菱の創業者である岩崎弥太郎に招かれます。

 

当時の岩崎は日本の海運業を「独占」し、経済界では「大物扱い」されていた人物でした。

岩崎は二人で共同で事業経営をすれば、日本の経済界を「自分達の意のままに手中に収める事が出来る(支配下における)」から一緒にやろうと持ち掛けます。

しかし、渋沢は、

 

『 いや、独占事業は欲に目の眩んだ利己主義だ 』

 

と話し、断固、拒否しました。

 

 

ところで、「忖度」という悪しき慣習も「顕在化」しました。

そして、TOPICSでは、

 

「利己主義」も「利他主義」も同時に成り立つ

 

と、「根拠」を交え伝えています。

そして、利己主義は「他人事」、利他主義は「自分事」と読み替えて差し支えありません。

 

更に、TOPICSでは、

 

権力とは幻想である

 

と伝えています。

 

 

この「理由」は、締め括りの箇所に「潜(ひそ)ませて」おきます(笑)