第600回:『 信念を他人任せにしない:前半 ~3人のキリスト実験から~ 』
【 その他参照ワード:社会心理学 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
TOPICSでは、
過度に揺さぶられる事の無いよう・・・
自らの「軸や芯」を創造する!!!
との視点を伝えています!
それと同時に、
他人の意見にも耳を傾けるなどの・・・
「しなやかさ」を意識する!!!
との視点も伝えています!
そして、
この両方の視点は矛盾しない!!!
というのが事実であり真実です!
ただ、それには一つだけ条件があります、、、
それが、
視点を「足踏み」させず・・・
常に「行き来」させる!!!
というものです!

では、番組『 フランケンシュタインの誘惑 』(NHK BS)から、「 3人のキリスト 信念は変えられるか 」の回を少し眺めます!
【 3人のキリスト実験とは 】
今から約70年前の1958年、アメリカのミシガン州にあるイプシランティ州立病院で、一つの心理学実験が行われました!
それが、
《 3人のキリスト実験 》
と呼ばれるものです、、、
実験の考案者&指揮を執ったのが、社会心理学者のミルトン・ロキーチです。
ロキーチは実験の為に、ミシガン州にある5つの精神科病院の患者2万5千人の中から、
同じ妄想を信じ込んでいる人達
を探しました。
すると、
自分はキリストだと主張する・・・
強固な信念を抱く3人の男性・・・
が見つかりました。

そして、ロキーチは実験の目的として、
信念を変える事が出来れば・・・
患者の治療に繋がる・・・
と主張しました。
そして、
病院内で3人を共同生活させると・・・
どのような影響が出るのか???
との観察を始めます、、、

【 反抗心を糧にしたロキーチ 】
1918年、ロキーチはポーランドに生まれ、厳格なユダヤ教徒の家庭で育ちます。
そして、ロキーチの父は、自分の考えが絶対的に正しいとの、強固な信念を持っていました。
しかも、自分の信念は、ユダヤ教の正当な教義に裏打ちされていると、信じ切っていました。
そして、
父はとても厳しかった
と、ロキーチは後に振り返っています。
ロキーチが7歳の時、家族でアメリカのニューヨークに移住しました。
そして、伝統的なユダヤ教徒の学校に通うものの、
教義に疑問を呈すると罰せられ・・・
異端者扱いされる・・・
などの風潮や空気感が蔓延していました。
ロキーチは、このような学校の方針や同調圧力に対し、
強い嫌悪感
を抱きました。

故に、ロキーチの特性の一つに、
権威への反抗心
があったと言われます。
勿論、この反抗心に関し、
生まれ持った先天性の個性なのか???
あるいは、父を含めた教育等から影響を受けた後天性なのか???
それとも、個性が教育等で更に強化されたのか???
などの事実と真実は、ロキーチ本人にしか分かりません、、、

【 実験のキッカケは妄想 】
1947年、ロキーチはカリフォルニア大学バークレー校にて、社会心理学の博士号を取得しました。
社会心理学とは、
《 人の心が他人や集団から、どのような影響を受けるのか??? 》
を研究する分野です。
そして、ロキーチはミシガン州立大学の教員となり、
《 外部から働き掛ける事で、信念は変えられるのか??? 》
という信念の研究に没頭します。
しかし、その反面、
科学者は倫理的な理由から・・・
他人の信念を長期間に渡って侵害出来ない・・・
という壁にぶち当たります、、、

そのように模索している中、ロキーチは精神分析医が手掛けた一つの症例を発見しました。
その症例には、次の事が書かれていました、、、
症例:
『 当時、私達は「 自分が聖母マリアである 」という妄想に固執する、中年の患者を抱えていました。 その患者を受け入れてから数ヶ月後、同じ妄想を持つ、別の患者を受け入れたのです。 』
そして、『 自分が聖母マリアである 』と主張する2人の患者を出会わせ、お互いに会話をさせ続けた所、1人は妄想から抜け出し、退院出来たと書かれていました。
そこで、ロキーチは、
妄想に着目
しました。
なぜなら、医学用語上の妄想の定義は、
《 明らかに誤っているが、本人は正しいと信じている考え。 》
つまり、誤った信念!!!
を意味するからです!

こうして、同じ妄想を抱く3人を実験の対象にする事に結び付きました、、、