第588回:『 サイケデリクスから学ぶ依存症と欲望 ~敬意を払うのは自分にも~ 』
【 その他参照ワード:セロトニン、デフォルト・モード・ネットワーク 】
S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!
私も同じく、誰もが何かしらの欲望を抱いているのが、自然で当然の事です(笑)
故に、大前提として、
欲望から目を背けない!!!
という事が大切で必要です!

そして、一口に欲望と言っても様々です。
例えば、
生きる基盤となる「衣・食・住」も・・・
人それぞれ・・・
です。
そこには、
好みや程度の差などを含め・・・
優先度も関係する・・・
という傾向が高いです。
そして、
依存症も様々で人それぞれ・・・
というのも事実であり真実です。
ただ、TOPICSで幾度も伝えている、
《 物事や出来事は大なり小なり、それぞれを反映している 》
との視点は、依存症と欲望にも、同じく当てはまります!
そして、この先の内容に関する一つのヒントが、
常に視点を行き来する!!!
という事です!
故に、面倒くさいなどと思わず、あなたなりの「手間」を惜しまない姿勢を意識して下さい(笑)

では、番組『 フロンティア 』(NHK BS)から「 サイケデリック・ルネサンス 精神医療の最前線 」の回を少し眺めます!
【 絶対に手を出してはいけない理由 】
覚醒剤などの「危険」薬物には、
絶対に手を出してはいけない!!!
というのも、同じく自然で当然の事です!
なぜなら、
「好む」という性質のものでは全くなく・・・
「程度の差」も全く当てはまらない!!!
からです!
そして、
手が染まるにつれ・・・
色を落とすのは至難の業・・・
というのは、皆まで言うなです、、、

【 サイケデリクスとは 】
マジックマッシュルーム、LSD、MDMAなどは、
サイケデリクス(幻覚剤・精神展開剤)
と呼ばれます。
そして、サイケデリクスは、
麻薬及び向精神薬取締法などにより・・・
所持・使用などが規制されている・・・
という、日本では「違法」薬物に該当します。
ただ、一方で最近の海外では、
精神疾患等の治療に活用され始める
という流れもあります、、、

このように、サイケデリクスを活用する理由は、
幻覚や高揚感などが引き起こす神秘体験により・・・
症状を改善させる事が目的・・・
とされています。
更に、ガンなどの終末期の不安症状への治験にも活用され、日本でも2024年から鬱への臨床試験が開始されています。
【 サイケデリック・ルネサンスとは 】
サイケデリックとは、
「心が現れる」を意味するギリシャ語
から作られました。
そして、古来から世界の多くの地域で、サイケデリクスはシャーマンなどを通じて代替療法や民間療法の如く、心身の癒しに使われて来ました。
ただ、サイケデリクスは1971年に世界の多くの国で禁止され、違法とされて来ました。

しかし、2010年以降に入ると、
サイケデリクスに関する論文数が急上昇
という兆候が現れ始めました。
そして、覚醒剤などは論外であるのは当然ながらも、
アルコールやタバコなどと比較すると・・・
サイケデリクスは害がかなり少ない・・・
との研究結果が、数多く報告されるようになりました。
故に、世界の多くの国では、医療へ応用する研究が加速し始め、
サイケデリック・ルネサンスの到来
と呼ばれています。

【 サイケデリクスの歴史 】
化学者のアルバート・ホフマン(1906~2008年)が、最初にLSDを発見しました。
ホフマンは何百年もの間、産後の女性の止血に使われて来た、麦角菌の研究をしていました。
そして、麦角菌から特許を取得する為の薬物を作る作業をしていた所、25番目に出来たのがLSDでした。
更に数年後、マジックマッシュルームから、現在は治療で使われている「シロシビン」の成分を抽出する事にも成功しました。
また、MDMAの通称であるエクスタシーが、1950年代に再発見されました。
エクスタシーは社会性を高める強い効果があるとされ、穏やかな気持ちにさせる事から「愛の薬」と呼ばれました。
ちなみに、最近の研究では、社会性が無いとされるタコにエクスタシーを投与した所、タコ同士が仲良くなったとの報告もあります(笑)

このように、LSDの最初の論文が発表された1953年頃から、サイケデリクスの研究が本格化し始めました。
なぜなら、
精神疾患に高い効果が見られる治療法は・・・
当時には、ほぼ存在せず・・・
更に、精神科医や心理学者が治療だけではなく・・・
心のメカニズムを理解する為に使い始めた・・・
という経緯があったからです。
そして、4万人の患者が研究に参加し、1000を超える論文で、
結果は良好と発表され・・・
精神保健の分野が一変!!!
しました!

しかし、
次第にアートや音楽などの芸術の創作活動を含む・・・
クリエイティブ産業で使われ始めた・・・
という潮流が生まれました。
ちなみに、ビートルズも作曲の際に使用したり、ウォルト・ディズニーの発想にも影響を与えたと言われます。
そして、1960年代に入ると、ヒッピー文化と結び付き、一般人にも拡散し始めました。
すると、危険な使用で転落事故なども多発したが故に、
害と依存性があるとされ・・・
規制が厳格化された・・・
という帰結になり、1970年代以降は禁止され、日の目を見なくなりました、、、
