昭和の高度成長から学ぶ成熟と成長の違い:前半 ~過去の栄光にすがらない~

【 都市部のみの恩恵と受験戦争の始まり 】

昭和30年代の好景気の恩恵を享受出来たのは、

 

東京・大阪・名古屋の三大都市部(都市圏)のみ

 

と言っても過言ではありません。

そして、都市部の賃金は上昇し続け、地方の2倍以上に達しました。

故に、都市部には全国から毎年50万人近い若者が集まり、「民族大移動」と呼ばれる集団就職が流行しました。

 

 

このように「就職」が注目される中、1959年(昭和34年)には、山梨県韮崎で難関大学の合格者を数多く輩出した塾が脚光を浴びました。

そして、そこの塾長は日本海軍の出身で、

 

スパルタ教育

 

を実施しました。

故に、テストの成績が悪いと竹刀でお尻を叩かれたり、気合いを入れる為に頬への平手打ちなどは日常茶飯事でした。

 

そして、塾の理念が、

 

《  受験は学生の戦争なり  》

 

でした。

この理念に「共鳴」した全国の親から、入塾の希望が殺到しました。

 

 

ところで、私が浪人時代に通った予備校でも、《  日々是決戦  》との理念が至る所に貼られていました(笑)

私は1973年(昭和48年)生まれなので、第二次ベビーブームと呼ばれる、同年齢がとても多い世代です!

故に、良し悪し「両面」を含め、受験のライバルも多かったという事です(笑)

 

そして、私の受験時代は偏差値重視の「詰め込み」教育が主流でした。

そして、私は日本史専攻でしたが、

 

歴史の出来事を「点(知識)」としてのみ捉えていたので・・・

「線(背景や事情)」という流れを理解出来なかった・・・

 

という面があります。

勿論、その一番の原因は、当時の私の力不足にあります(笑)

 

 

そして、現在では、中国や韓国の受験戦争が日本でも取り上げられます。

試験に遅刻しそうな受験生をパトカーで送るなど、確かにやり過ぎの感は否めない面もありますが、

 

かつての日本でも・・・

似たような受験戦争があった事実から・・・

現在の中国や韓国を他人事と捉える事は出来ない・・・

 

という事です。

勿論、現在の日本では、受験戦争の風潮は(ほぼ)見られない事から、他人事と捉えても問題ないと思うでしょうが、

 

科学の最先端分野の量子力学では・・・

まだ見ぬ未来が・・・

過去及び現在に影響を及ぼす・・・

 

という現象が証明されています(笑)

 

 

【 時代は地続き 】

この頃の人口構成は、現在と比較すると、かなり違います!

人口が多い順番として、一番が働く世代、次が子ども、最後に高齢者となり、

 

人口ボーナス

 

と呼ばれます。

つまり、働く世代が多い事で、子どもを養えるのは勿論、更に子どもが増え、高齢者を支える事が可能な時代でした。

 

そして、終戦直後は320万人だった都市部の東京の人口は、この頃には1千万に迫る勢いで「増え続けて」いました。

その為の住宅整備が行われ、工場等も更に増設の一途を辿り、

 

子どもの遊び場がドンドン減少

 

したのも、この頃からです。

 

 

更に、自動車も8年で4倍以上に増えたものの、道路の整備が追いつかず、

 

渋滞と交通違反(危険運転)が日常茶飯事

 

でした。

更に、特攻隊員として生き残った神風タクシーによる、スピード違反などにまつわる事故も問題となりました。

 

そして、昭和34年になると、交通事故の死者数が年間1万人を超え、日清戦争の死者数に迫った事から、

 

交通戦争

 

との言葉が生まれました。

 

 

ところで、先ほどは受験戦争との言葉も出て来ましたが、

 

言葉一つ取ってみても・・・

時代は地続き・・・

 

という事が理解出来るでしょう。

あるいは、現在でも飲酒運転が未だにあるのも然り、煽り運転という問題も起こっています。

 

そして、次回(後半)のTOPICSを含め、

 

この先に続く時代を眺めると・・・

少子高齢化になるのは自然の理・・・

 

という事も理解出来るかもしれません。

 

 

ただ、少子高齢化という、

 

全く性質が違う少子化と高齢化との言葉を・・・

一緒くたにしているが故に・・・

事態をややこしくさせている・・・

 

という側面があります。

なぜなら、

 

高齢化が実現出来たのは・・・

栄養状態を含め、そこに衛生面や医療などの大幅な改善や進歩!!!

 

という寄与が大きいからです!

 

 

そして、確かに少子化でも不妊治療などは当てはまる部分もあります。

しかし、それでも少子化が続くどころか、一向に改善しないのは、

 

根本が間違っている

 

からです。

そして、間違っているとは、子どもを授かりたいと「想う」人の事を指している訳では、全くありません!

 

間違っているのは、

 

魂の視点を失っている

 

という点にあります。

なぜなら、

 

少子化が当てはまらない国も数多くある

 

からです。

なお、少子化が当てはまらないとは、「子どもが増え続けている」という事を意味します。

 

 

しかし、少子化が当てはまらない国の多くは、

 

(極度の)貧困に見舞われている

 

のが実状です。

そして、現在の日本も格差が拡大し、豊かとは言えないのが実状です。

 

しかし、少子化が当てはまらない国と、現在の日本を比較して眺めると、

 

どこかが違う

 

という「矛盾」を感じませんか???

 

そして、魂の視点では、

 

この世に生まれる一番の目的は・・・

様々な経験と感動を通した学びを得る!!!

 

という事です!

 

 

では、

 

今のあなたが、あの世の魂の存在とすると・・・

現在の日本・(少子化が当てはまらない)世界各国・地球を眺めた際に・・・

積極的に生まれて来よう!!!

 

と思いますか???

なお、誤解を生じてはいけませんので、子どもが増え続け、少子化が当てはまらない国における、

 

(極度の)貧困が学びになるという意味ではない!!!

 

という視点を保って下さい!

 

 

つまり、

 

私達は学ばせて貰っているという姿勢を・・・

絶対に忘れてはいけない!!!

 

という視点です!

これが魂の視点での少子化の「真意(原因)」になりますが、伝わりましたか???(笑)