戦中写真とスパルタ教育から気づく心(内面)の狭間 ~全てを統合する真の動機~

【 腕白小僧の一平くん 】

小学生の男の子の一平くんは、超が付くほどの腕白小僧で、いたずらっ子です!!!

門限を破って泥だらけで帰って来たり、嘘を付いたりなどもしょっちゅうで、いつもお母さんに叱られています(笑)

 

そこで、お母さんはお仕置きとして、夜に外に出して家に入れなかったり、お尻を叩くなど色々な「躾(しつけ)」をしても、一平くんは懲りずに、何度も同じ事を繰り返していました。

勿論、普段のお母さんはとても優しく、一平くんの事を大切に想った上での躾です!

故に、このような躾は、今では「虐待」と言われる可能性大ですが、戦後間もない頃の状況を描いた漫画本なので、その点は「目をつぶって」下さい(笑)

 

そして、実は、お母さんはお父さんに対して、一つだけ腹に据えかねる思いを抱いていました、、、

 

 

【 スパルタ教育に影響される 】

その思いとは、お父さんは一平くんを甘やかしてばかりで、悪い事をしても手を上げた事は一度も無く、「叱る役目」はいつもお母さんでした(笑)

つまり、お父さんは「嫌われ者」になるのが嫌で、お母さんだけが「憎まれ役」になっていました!

そこで、お母さんはお父さんをけしかけます、、、

 

お母さん:
『 一平が悪い事をした時は、ひっぱたく位はして下さいね。 父親が毅然としていないと子どもが非行に走るって、何かの雑誌に書いてあったわ。 』

 

すると、お父さんはベストセラーとなっていた《 スパルタ教育のススメ 》という本を買って来て、読み始めました(笑)

あっという間に本の影響を受けたお父さんは、

 

お父さん:
『 今日からスパルタ教育にする!!! 』

 

と、一平くんに宣言します、、、

 

 

【 慣れない事はするものではない!? 】

宣言された一平くんですが、今まで通りの優しいお父さんの「姿」を信じる一方、スパルタ教育にも怖れをなし、少しの間、いたずらなどをしないように用心すると仲間の子ども達に話しました。

しかし、一平くんは花火の火薬を搭載した、空き缶製のロケットを製作中で、その打ち上げは実行すると断言します(笑)

 

そして、自分の部屋でロケットを製作していた所、ロケットが爆発しました!!!

驚いたお父さんは、「いつも通り」真っ先に一平くんが無事かを気に掛け、無事と分かるとホッとして、良かったとお母さんに話しました。

 

しかし、一平くんの部屋の窓ガラスはめちゃくちゃに壊れ、何よりもお母さんはロケット遊びは危ないからダメ!!!と、普段から口を酸っぱくして言っていました。

故に、お母さんはお父さんに、「今度こそちゃんと叱って!!!」と、逆にお父さんを叱りました(笑)

 

お父さん:
『 一平~っ! 危ない遊びをしちゃいけないって、何度言ったら分かるんだ!! 』

 

お父さんは鬼の形相を作り、今にも叩くぞ!!!と、手を上げる素振りを見せます。

 

 

しかし、お父さんの「心(内面)」では、

 

お父さんの心(内面):
『 ムム・・・いかん。 一平の顔を見たら・・・ 手が動かない・・・ な、何くそ。 ここで甘い顔を見せたら一平のためにならない。 父親の権威にもかかわるぞ。 』

 

そして、とうとうビターン!!!

 

お父さんから一度も叩かれた事が無かった一平くんは、精神的ショックで声が出ませんでした。

 

 

一方、お父さんの心(内面)は、

 

お父さんの心(内面):
『 しまった、緊張してつい力が入っちゃった。 つ、ついに・・・ 一平を叩いちまった。 』

 

逆にお父さんの方が、一平くんよりも大きな精神的ショックを受けました(笑)

 

【 気づくと自分に素直になれる 】

その後、一平くんは元気が無いどころか、お父さんも落ち込んでばかりでした。

一方、お母さんもお父さんをけしかけた責任が自分にもあると、ヤキモキしていました。

 

そして、お母さんが雑誌を読んでいた所、《 スパルタ教育は百害あって一利なし 》と書かれていました。

お母さんとお父さんは、「二人一緒」に新たなショックを受けました(笑)

 

そして、お父さんはスパルタ教育は止めると一平くんに話した所、一平くんも元気になって、いつも通りの仲の良い家族に戻りました!

つまり、お父さんは「スパルタ教育は、自分には向いていない」と気づいた!!!という事です(笑)

 

 

では、メタファーも終了し、締め括りです!