【 人間を忘れさせるのが戦争 】
1938年の日中戦争の最中(さなか)、前線に赴いた兵士の慰労の為に開かれた宴会と同時に、亡き戦友を偲び、冥福の祈りの場を撮影した写真が残されていました。
撮影したのは国平幸男カメラマンですが、この写真が検閲で掲載不許可にされた事に関し、戦後に文章を残していました、、、
国平カメラマン:
『 この写真を不許可にした検閲官は、人間を忘れた軍国主義以外の何者でもない。 』

そして、晩年の国原カメラマンは、当時の戦地の「景色や光景」が甦り、とても苦しみました。
ただ、裏を返すと国原カメラマンは、
人の心を失っていなかった証
だったのかもしれません、、、
【 直接と間接の狭間の意味 】
ノートルダム清心女子大学教授の貴志俊彦 氏は、生き残った数多くの戦中写真に関し、次の通り話します、、、
貴志 氏:
『 毎日(新聞の)戦中写真は非常に貴重な写真であるけれど、戦争の核心的な悲劇というか、悲しみや苦しみのシーンは撮られていない。 それはちゃんと伝えていく必要があると思っていて。 大変貴重だけれども、玉砕の写真が無いとか。 この写真を見て「 こんなんだったんだね 」というのと同時に、何が写っていないかというのを、ちゃんと見切って頂きたい。 それを分からないと、戦争の断片しか分からない。 そういう事が《 (写真)群 》として、これだけあるから初めて気づいた事であって。 』

では、番組の紹介は終了し、ここ迄の内容に関する中締めです!
それは、
「今」見えていない景色や光景は・・・
存在していない・・・
あるいは、存在しなかった訳では無い・・・
という事です。
例えば、戦争では「兵站」や「銃後」なども深く関係します。
そして、最近では、特に大手のテレビ局や新聞社などの、
オールドメディアが信じられない
という人も増え続けています。
勿論、大手メディアの情報だとしても、
鵜呑みにするのは危険
という事は、いわゆる「大本営発表」と呼ばれる、
政府や軍部の言い分のみを「垂れ流し」続けた
という事実からも明らかです。
また、全てでは無いにせよ「マスゴミ」と揶揄される、メディアの忖度を交えた報じ方など、問題点が多々あるのも事実です。

しかし、その一方で、SNSやYouTube等で流される情報に関し、
自らで改めて調べて知ろうとせずに・・・
更に自らで考える事をせずに・・・
正しいと思い込む・・・
つまり、自らに都合の良い情報だけを信じたい・・・
という人が増え続けているのも事実です。
そして、ここ迄の中締めのコメント、また、直接と間接の狭間の意味は、
私達の心(内面)にも当てはまる!!!
という視点から、この先を眺めて下さい!

では、メタファー(物語や比喩・暗喩)として漫画本『 三丁目の夕日 夕焼けの詩(うた) 』(作:西岸良平、小学館)から、第41巻掲載の「 スパルタ教育 」を少し眺めます(笑)