心の自給率を満たす為の方法 ~米と小麦のせめぎ合いから学ぶ~

【 増え続ける小麦の輸入 】

日本で米価が決まる「時季」は、アメリカで小麦の価格を検討する「時機」と重なります。

アメリカ西部小麦連合会は、日本の製粉業界や製粉会社と懇談を続け、「ウィンウィンの関係」を構築していきます。

 

更に、輸入小麦を買い入れる「権限」を持っていた、食糧庁にも接触を始めます。

前年の実績を見ると、アメリカから320万トンの小麦を輸入していますが、これは日本の小麦の総輸入量の60%を占めていました。

当時、日本人一人当たりの小麦の消費量は年間32キロ、米の消費量は86キロ(14年前と比べると3割減)でした。

 

「戦前」の水準と比較すると、小麦は4倍の増加となり、しかも、小麦の95%が「輸入頼み」でした。

この状況に、さすがに「拙(まず)い」と思ったのか、食糧庁は米の消費拡大を試みるものの、、、

 

 

【 NO.1になった日本 】

この頃、アメリカでは「安値」しか付かない小麦畑の多くが、食料油を採取するヒマワリ畑に転作されました。

しかし、アメリカ国内の余剰小麦は増え続ける一方でした。

その流れと共に、日本の小麦の輸入量も増え続け、日本は「NO.1」の買い手となりました。

 

そして、番組放映当時の1978年、既にアメリカ(バウム)の手は離れていたものの、厚生省の「補助」を受け、全国で約100台のキッチンカーが、「未だに」駆け巡っていました、、、

 

【 日本の現状と過去の出来事 】

現在、日本が輸入している小麦の48%はアメリカです。

国民一人当たりの年間米消費量は、1962年度が118.3キロ、2023年度が51.1キロで、57%減になっています。

更に、米の収穫量も減り続け、後継者不足問題も解決していません。

ちなみに、現在の学校給食の主食は、パンから米に切り替わっています。

 

「過去」に目を向けると、1991年には牛肉とオレンジの輸入枠が撤廃され、自由化されました。

また、大型店の出店を規制する法律の「大規模小売店舗法(大店法)」が、アメリカからの規制緩和の要求で2000年に廃止されました。

これにより、日本国内の多くの商店街が廃れていきました、、、

 

 

では、番組の紹介は、ここで終了です!

そして、今回は反米(反アメリカ)や反小麦(グルテンフリー)などのテーマでは、全くありません!

 

そして、米でも、パンでも、ラーメンでも、パスタでも、自由に好きな物を食べれば良いですし、私も同じです(笑)

ちなみに、戦中の日本軍は、おかずを取らずに、白米を多く食べていた事で、脚気患者が続出しました!

 

そして、食卓が豊かになれば、心にも余裕が生まれます。

そして、日本には無い食材を輸入する事で、その国との交流も生まれます。

故に、今回も「(過度な)二者択一」に陥らないようにして下さい!!!

 

【 買い支えも必要 】

物価高騰が続いている中、例えばレトルト食品のように、同じ物であれば1円でも安い店で買いたいのが本音であり、私も同じです(笑)

そして、大型のショッピングモールは、一度に何でも揃うので、確かに便利であり、私も利用しています!

 

 

ただ、先ほどの大店法で商店街が廃れたように、

 

買い支えも必要!!!

 

です!

なぜなら、

 

より資本力が大きい大型店(企業)に・・・

既存の大型店は駆逐(吸収)される・・・

 

からです。

そうなると、いわゆる「一人勝ち」の状態になり、

 

値段は企業の好き放題

 

という帰結になります。

「失って初めて気づく」のではなく、「今から気づけば」防げます!

 

 

そして、この視点を世界規模に拡大すると、

 

(一部の)グローバルスタンダードの、真の狙いが明らかになる!!!

 

という事です!

 

そして、アメリカが小麦を売り込む際に用いた手口の一つが、

 

子どもの頃(教育)から慣らさせる

 

というものです。

これにより、

 

当たり前になり過ぎて・・・

疑問を抱く余地に気づけなくなる・・・

 

という事です。