心の余裕を測る方法 ~韓国:文化界ブラックリスト事件から~

第587回:『 心の余裕を測る方法 ~韓国:文化界ブラックリスト事件から~ 』

【 その他参照ワード:パク・クネ(朴槿恵)大統領、セウォル号沈没事故、青瓦台 】

S.Light.M(カウンセリング・ヒプノセラピー・レイキヒーリング・各種セミナー&認定講座)の瀬川です!

コロナ禍では、コンサートや演劇は然り、映画館や美術館などの施設も一時閉鎖を余儀なくされました。

勿論、当初は致し方ない側面もあった事でしょう。

ただ、

 

そのような景色や光景を見た時・・・

心が窮屈に感じた・・・

 

などを、「体感」しませんでしたか???

そして、

 

世の中や社会と共に・・・

私達一人一人も・・・

心の余裕を失っていた・・・

 

という側面も否定出来ないでしょう。

 

 

あるいは、

 

視野狭窄に陥った・・・

 

という表現でも良いです。

 

そして、文化や芸術などの表現では、仰々しく感じる場合には、

 

娯楽

 

と、置き換えても良いです(笑)

そして、ここから先は、

 

感性の麻痺に陥っていないか???

 

などを、「チェック」してみて下さい!

 

 

では、番組『 アナザーストーリーズ 』(NHK BS)から「 韓国 衝撃のブラックリスト事件 大統領府に狙われた文化人 」の回を少し眺めます!

 

【 ようやく手に入れた民主化 】

韓国が民主化を手に入れたのは、

 

今から約40年前

 

の出来事です。

発端は1980年の光州事件でした。

これは、独裁政権下の軍部が、民主化を求めた市民を銃撃した事件です。

 

そして、1987年6月に「再び」全国の学生や市民が声を上げて、民主化を手に入れました。

この時、文化人や芸術家なども「表現の自由」の為に闘いました。

このように、民主化を手に入れる「前の」独裁政権下では、多くの国民の血が流されました。

 

 

【 変貌したパク・クネ政権 】

2013年2月、初の女性大統領となるパク・クネ(朴槿恵)が、第18代大統領に就任しました。

そして、パク・クネ政権が掲げたのが、

 

異次元の規模と称された・・・

文化隆盛政策!!!

 

でした!

なぜなら、国家予算の1%程度に当たる約2500億円を、

 

文化予算に計上!!!

 

したからです!

この1%程度とは世界的に見ても「群を抜いた」比率で、2016年の日本は韓国の「10分の1」程度の文化予算しか計上していません。

 

このように、「当初は」文化や芸術に力を入れていたパク・クネ政権ですが、

 

文化界ブラックリストを作成し・・・

反体制的と決め付けた俳優や映画監督や作家などの・・・

活動を監視し妨害した・・・

 

という事件が「後に」判明しました。

そして、ブラックリストに掲載されたのは、

 

9473人

 

でした、、、

 

 

【 セウォル号沈没事故がキッカケ 】

大統領就任から1年後の2014年4月、

 

セウォル号沈没事故

 

が起きました。

この事故で死亡・行方不明が304人に上り、パク・クネ政権に批判が集まり、支持率が急落しました。

そして、セウォル号沈没事故の時期を「境」に、

 

文化界で異変が起き始める

 

という「流れ」になりました、、、

 

例えば、35年の「歴史」を誇るソウル演劇祭があります。

しかし、演劇祭に毎年使用していた「公共」劇場から、

 

突如として開催を拒否

 

されました。

しかも、「理由」は書類の不備でした。

 

 

あるいは、国際的美術祭の第10回光州ビエンナーレでも同じく、

 

突如として展示予定作品が取り下げ

 

になりました。

 

また、第19回釜山国際映画祭では、

 

映画の上映を取り止めるよう釜山市長が迫った

 

という出来事がありました。

しかし、映画祭側は「圧力」に屈せず、上映に踏み切った所、

 

翌年、国から支援金が・・・

1億6千万円から8500万円に減額・・・

 

されました。

 

そして、

 

この3つの事例の全てに「共通」するのが・・・

セウォル号沈没事故を取り上げていた!!!

 

という事実です!

演劇祭の会場では、遺族への募金活動を行っていました。

そして、美術祭と映画祭では、セウォル号沈没事故が作品の題材となっていました。

 

 

【 ブラックリスト発覚までの流れ 】

詩人で元国会議員のド・ジョンファンが、ブラックリストの存在を初めて告発しました。

ド・ジョンファンは2015年9月から国会で追及を始め、政府が文化予算の支援を審議した際の議事録の開示を求めました。

すると、

 

議事録から幾つものページが抜き取られ・・・

更に改竄されたものが国会に提出・・・

 

されました。

そして、抜き取られたページには、ブラックリスト(支援NGリスト)の存在が示唆されていた事が後に判明するものの、この時点では確たる証拠は入手出来ずにいました。

 

すると、2016年10月12日、韓国日報(新聞)でブラックリストの存在が初めて報道されました。

この時、韓国日報の記者が取材を通じて、ブラックリストの表紙が撮影された画像を入手した事が物証となりました。

 

 

そして、リストアップされた人の中には、セウォル号沈没事故は然り、

 

過去の光州事件に関する活動をしていた人も含まれ・・・

政府が気に入らない人のリスト・・・

 

というのが実態でした、、、