【 統計学実験から:当てにならない!?「印象や記憶」 】
バスケットでは、
シュートが連続して次々と決まる・・・
ホットハンド!!!
という現象が時折見られます!
いわゆる、「ゾーン」に入るとの表現も可能ですが、その景色や光景を分析すると、
自他共に・・・
ホットハンドと思い込む・・・
という傾向があると推測されました。
そこで、バスケットの最高峰であるNBA選手のスリーポイントシュートの成功率を調べる、
統計学実験
が行われました。

すると、選手の中には3~7本を連続で決めるケースも発見されたものの、ホットハンドと呼べる確たる証拠も見つかりませんでした。
故に、「シンプル」に捉える事から始めました。
例えば、シュートの成功率が5割なら、
コインの裏表が出る確率と同じ
という視点です(笑)
そこで、コイン投げを100回する実験をした所、7回連続で表が出ました。
しかし、コイン投げの回数によって、7回連続で表が出る確率は、
10回だと「2%」程度だが・・・
100回だと「31~32%」に跳ね上がる!!!
という「事実」が分かりました!

では、ここで考えて下さい、、、
例えば、選手Aと選手Bが、試合で20本のシュートを打ちました。
すると、
選手Aは、一つ決め一つ外すを繰り返し、10本決めた
選手Bは、最初の5本を外したが、6本目から7本連続で決めて、それ以降は外した
という「成績」になりました。
つまり、
選手Aは、10本成功、10本失敗
選手Bは、7本成功、13本失敗
という事です。
しかし、
選手本人の感覚は然り・・・
試合を実際に観ていた人では・・・
どちらの選手の方が「印象や記憶」に残るか???
あなたであれば、どうですか???(笑)

そして、実験の主催者は何を「比較対象」にするかで、印象や記憶の度合いには違いが生じるものの、
諦めずに行動する回数を積み重ねる!!!
という「実践」に取り組む事でも、同じく違いを生むと結論付けました!
【 意味付けを「中立(ニュートラル)」に戻す 】
ところで、TOPICSでは、
人は見たい景色や光景を見る・・・
と伝えています。
しかし、裏を返すと、
人は見たい景色や光景しか目に入らない・・・
という意味にもなります。

ただ、
見ないようにする為には・・・
一度見る必要がある・・・
という視点も伝えています。
つまり、
見る「前」の意味付けが、ネガティブだから見たくないのであれば・・・
ひとまず、意味付けを中立(ニュートラル)に「戻し」・・・
その上で、「再び」自分なりの意味付けをすれば良い・・・
という事です。
言葉を変えれば、
一呼吸置く
という事です。
そして、これと同じ事は、
アンガーマネジメントの・・・
6秒ルール!!!
にも当てはまります!

つまり、逆もまた真なりで、
「行動」を変化させると・・・
「感情」の意味付けも変化する!!!
という証拠です(笑)
そして、最初の心理学実験の結論と、「表裏一体」の如くの結び付きを再び見せますが、これが、
成長は螺旋状に進む!!!
と同じ意味です!

では、メタファー(物語や比喩・暗喩)として、漫画本『 あしたのジョー 』(原作:高森朝雄、漫画:ちばてつや、講談社漫画文庫)の一場面を少し眺めます!