【 石川県の民話「ものいう地蔵さま」より 】
弥太郎という、村一番の働き者の男がいました。
しかし、上手い話に乗せられ、無一文になってしまいました。
一からやり直そうにも、誰からも助けて貰えず、途方に暮れて自害しようと山に向かいました。
すると、商売を終え、沢山のお金を携えた一人の商人が通り掛かりました。
弥太郎は逡巡しながらも、誰も見ていない事から商人を殺し、お金を奪い取りました。
その時、弥太郎は誰かの視線を感じました、、、

視線の先を見渡すと、小さな一体の地蔵がありました。
すると、どこかから声が聞こえて来ました、、、
『 わしは言わねど、お前は言うぞ。 』
弥太郎は地蔵を不審に思いながらも、怖くなり逃げ出しました。
こうして、お金を得た弥太郎は、何食わぬ顔で元の生活に戻りました。
そして、『 お前は言うぞ。 』という自らで罪を告白する事は、絶対にあるはずが無いと高をくくっていました、、、
1年後、弥太郎は偶然に一人の旅人と知り合い、共に山を歩いていました。
そして、弥太郎が商人を殺した現場に差し掛かると、旅人は兄がいると話しました。
しかし、もう1年も逢っていないと話します、、、

更に、世間話をしながら二人で歩いていると、弥太郎の脳裏に商人を殺した時の光景が浮かび始めました。
そして、地蔵の所にやって来ると、旅人は拝もうと言い出しました。
すると、弥太郎は『 止めとけ、こんな喋る地蔵なんぞを拝むのは! 』と、必死に止めようとします!
旅人は一笑に付すものの、弥太郎は『 いやいや、喋ったんだ。 俺は確かに聞いたんだ! 』と続けました。
旅人に一向に信じて貰えない事から、弥太郎は1年前の殺しを自らで喋り始めました。
そして、殺した証拠として、商人から奪った財布を旅人に見せました。
それは、旅人の兄の財布でした、、、
こうして、弥太郎は旅人に敵討ちを果たされました、、、

では、3つ目も終了です!
【 秘密は墓場までの真意 】
TOPICSでは、
自分のした事は自分に反ってくる
と、幾度も伝えています。
そして、ポジティブな面が反ってくる為には、
良き種を蒔く!!!
という事です!
一方、ネガティブな面が反ってくるのを避ける為には、
子どもの頃に教えられた・・・
自分がされて嫌な事は・・・
他者にもしてはいけないよ・・・
の一言で、本来は充分なはずです(笑)

そして、「秘密は墓場まで持って行く」の真意は、
墓場まで行った後には・・・
全てが明らかになる!!!
という事です!
他にも、「お天道様は見ている」や「壁に耳あり障子に目あり」などの言葉通りに、
自分に嘘は付けない!!!
という視点が、特に現代では大切で必要です!

【 余談:道の意味 】
道の多くには、地蔵が奉られている事が多いです。
そして、古来から道は貿易路として、
人々や物品の活発な交流を生み出した
というのも事実であり真実です。
一方、道が開通する事で、
忌避する何かも入り込む
というのも事実であり真実です。
航路の貿易では、輸入する国には存在しなかった伝染病等が流入して来たのも、
歴史が証明
しています。
だからと言って、鎖国のように国を閉じるのも本末転倒です、、、

故に、
過度な二者択一に陥らない事も然り・・・
相互に風通しを良くする事で・・・
解決策も運ばれて来る!!!
という事です!
では、ここ迄の視点も含め、シンプルに締め括ります!