【 良かれと思って 】
宇田は最高峰の肉と野菜を使い、手間を惜しまず丁寧に下ごしらえをし、原価はかさむけれど薄利多売で皆に本物のハンバーガーを食べさせたいとの思いから試作品を作ります。
そして、山岡が試食していた所に海原雄山もやって来て試食すると「売り物にならん!!!」と一喝されます。
最高峰の素材も使い、懇切丁寧に作ったハンバーガーが売れない理由が分からず、宇田は迷ってしまいます、、、
そこで、屋台で臨時出店をし道行く人に試食して貰った所、やはり評判は良くありませんでした。
そして、山岡はこの結果が当然である事を予想していました。
ところで、私も「欲張り」なのでカウンセリングなどでも、ついつい沢山伝えようと山盛りになる事もあります(笑)
勿論、そこには人それぞれに合った(受け入れやすい)提案や手法があるので、「選ぶ自由と決断の自由」を提供するという意味も込めています。
そして「身の丈に合った」という言葉もありますが、この身の丈とは「固定化」されているものではなく、努力や頑張り次第でドンドン伸ばせるのが自然な事です。
しかし、例えば仕事の評価でも派閥などの「人間関係」のみが優遇されたり、あるいは「売り上げ」というお金のみで判断されるのも困りものです。
「正直者が馬鹿を見る」という世の中や社会は、本当に幸せなのでしょうか、、、
【 調和とバランス 】
色々と理由を探る中、使っているパンに最高峰の肉の味を受けとめる力が無い事が分かりました。
つまり、安い肉を使ってもパンとの「調和と相性」が良い方が美味しいという事です。
宇田は新しいパンを使う事でお店は繁盛し、海原雄山も新たな味に心の中で満足しました(笑)
ところで、「柳に風と受け流す」とは「しなやか」であればあるほど折れにくく、逆に「強度」を増すという意味です。
これも幾度も伝えている視点ですが調和とバランスは必ずしも「5:5」である必要はなく、状況に応じて「7:3」でも「9:1」でも、あるいは時に応じて「10:0」でも良いものです。
そして、「受けとめる」為には「土台や基盤」がしっかりしている事が必要ですが、これを私達に当てはめると、
自らの軸や芯を創造する
という事です(笑)
【 向上心の真意 】
では、山岡がハンバーガーショップを開く事に賛成した種明かしです!
山岡:
『 宇田さんの考え方はしっかりしているよ。
和食の世界からハンバーガーなんて、信念がなければ思い切れるもんじゃない。
独立して和食の店をという方が、むしろ安易で心配だよ。 』
ところで、食の世界でも和食・洋食・中華など様々にあります。
これは例えば医師でも内科医・外科医など、法律職でも弁護士・行政書士など、いわゆる「適材適所」というのが本来の役割です。
また、このような事は仕事に限らず他の「あらゆる面」にも当てはまります。
全ての人が好きな仕事をしている訳ではないのが現実ですが、今している事の中に「好きな部分」を見つけ出す事も可能です。
そして、どうしても好きな部分が見つからなければ、その時は「逃げ」ではなく(その仕事からの)「卒業」という気持ちの切り替えをしても良いのです。
その為には、
自分に正直に素直になって「振り返る」
という作業をする事が必須になります!
では、2つ目のメタファーもここで終了です!